Webサイトを作る時に「SEO」という言葉をよく耳にしますが、実はHTMLタグの使い方がSEO効果を大きく左右します。適切なタグを正しく使うことで、Googleなどの検索エンジンはあなたのサイトの内容を正確に理解でき、検索結果で上位に表示されやすくなります。
この記事では、SEO効果があるHTMLタグの種類や使い方、そして注意点をわかりやすく解説します。HTMLやプログラミングの知識がなくても理解できるように説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
SEOタグとは?なぜ重要なの?
SEOタグとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)に効果のあるHTMLタグのことです。HTMLタグはウェブページの構造や内容を示す目印のようなもので、<タグ名>と</タグ名>で囲まれています。
SEOタグの基本
①検索エンジンとの関係
検索エンジン(GoogleやBingなど)は、ウェブページのHTMLタグを読み取ることで、そのページの内容や重要性を判断しています。適切なタグを使うことで「このページは何について書かれているか」を明確に伝えることができます。
②ユーザー体験との関係
SEOタグはユーザーの閲覧体験も向上させます。適切な見出しや構造があると情報が探しやすくなり、結果としてサイトの評価も上がります。
SEO効果が高いタグ10選
SEO対策で効果的なHTMLタグには、以下のようなものがあります。それぞれの役割と重要度を表にまとめました。
タグの種類 | SEO効果 | 主な役割 |
---|---|---|
titleタグ | ★★★★★ | 検索結果に表示されるタイトル |
h1~h6タグ | ★★★★☆ | 文書構造を示す見出し |
meta descriptionタグ | ★★★★☆ | 検索結果に表示される説明文 |
aタグ | ★★★☆☆ | リンクの設定 |
imgタグのalt属性 | ★★★☆☆ | 画像の説明 |
ul/ol/liタグ | ★★☆☆☆ | 箇条書きリスト |
tableタグ | ★★☆☆☆ | 表の作成 |
canonicalタグ | ★★★☆☆ | 正規URLの指定 |
strongタグ | ★★☆☆☆ | テキストの強調 |
blockquoteタグ | ★☆☆☆☆ | 引用文の表示 |
titleタグ – サイトの顔となる最重要タグ
titleタグは、SEO対策において最も重要なタグと言われています。検索結果の一覧に表示されるタイトルがtitleタグの内容そのものであり、ユーザーがサイトを訪問するかどうかの第一印象を決めます。
titleタグの書き方
titleタグは以下のようにHTMLの<head>内に記述します。
<title>SEO効果があるタグは何?目的や使用上の注意点を解説</title>
</head>
titleタグの効果的な使い方
- キーワードを前半に入れる:検索エンジンは前半に配置されたキーワードを重視します
- 適切な長さを守る:30〜35文字程度が理想的です(これ以上だと検索結果で途切れます)
- サイト名を入れる:「記事タイトル | サイト名」のような形式がよく使われます
- ページごとに固有のタイトルをつける:同じタイトルを複数ページで使わないようにしましょう
titleタグの良い例と悪い例
①良い例
「SEO効果があるHTMLタグ10選 | Webサイト作成ガイド」
(キーワードが前半にあり、長さも適切)
②悪い例
「ホームページ – SEOについて – HTMLタグの種類 – 効果的なタグについての情報」
(長すぎて途切れる、キーワードが後半にある)
見出しタグ(h1~h6) – 文書構造を伝える重要タグ
見出しタグ(hタグ)は文書の構造を示し、検索エンジンにコンテンツの階層と重要ポイントを伝えるためのタグです。h1からh6まであり、数字が小さいほど重要度が高い見出しを表します。
見出しタグの正しい使い方
- h1タグはページに1つだけ:ページの主題を示すものとして1回だけ使いましょう
- 階層構造を守る:h1→h2→h3という順番で使い、飛び級(h2の次にh4など)はしないようにします
- キーワードを自然に含める:無理にキーワードを詰め込まず、自然な形で含めましょう
- 内容を適切に要約する:その見出しの下にある内容を端的に表現するものにします
見出しタグ | 役割 | 使用例 |
---|---|---|
h1タグ | ページ全体のタイトル | <h1>SEO効果があるタグとは</h1> |
h2タグ | 大見出し | <h2>titleタグの書き方</h2> |
h3タグ | 中見出し | <h3>効果的なtitleの例</h3> |
h4~h6タグ | 小見出し | <h4>業種別タイトル例</h4> |
metaタグ – サイト情報を検索エンジンに伝えるタグ
metaタグはWebページに関する様々な情報を検索エンジンに伝えるためのタグです。特にmeta descriptionタグはSEO効果が高く、検索結果の説明文として表示される重要なタグです。
meta descriptionタグの書き方
<meta name=”description” content=”SEO対策においてHTMLタグは欠かせない要素です。この記事では、SEO効果があるHTMLタグの種類、使い方、注意点を誰ににもわかりやすく解説します。”>
</head>
効果的なmeta descriptionの特徴
- 適切な長さ:120文字程度(スマホだと表示される文字数が少なくなります)
- キーワードを含める:ユーザーが検索したキーワードは太字で表示されるため目立ちます
- ページの内容を簡潔にまとめる:「このページでわかること」を明確に伝えましょう
- 行動を促す言葉を入れる:「〜がわかる」「〜を解説」などユーザーの行動を促す表現を入れると効果的です
知っておきたい他のmetaタグ
①meta keywordsタグ
かつては重要でしたが、現在はGoogleはほとんど評価していません。設定しても直接的なSEO効果はありません。
②meta robotsタグ
検索エンジンのクローラーに対して「このページをインデックスするかどうか」「リンクをたどるかどうか」などを指示できます。
その他のSEOに効果的なタグ
aタグ(リンクタグ)
aタグはリンクを作成するためのタグです。リンクのアンカーテキスト(クリックできる文字列)にはキーワードを含めると効果的です。
imgタグとalt属性
imgタグで画像を表示する際は、必ずalt属性を設定しましょう。altテキストは画像が表示されないときの代替テキストとして機能し、検索エンジンが画像の内容を理解するのに役立ちます。
リストタグ(ul/ol/li)
情報を箇条書きで整理するためのタグです。リストタグを使うと情報が整理され、読みやすくなるだけでなく、検索結果にリッチスニペットとして表示されることもあります。
tableタグ
表を作成するためのタグです。データを比較したり整理したりするのに適しています。見やすい表は読者の理解を助け、滞在時間の増加にもつながります。
canonicalタグ
同じ内容のページが複数ある場合(例:URLが違うだけの同一コンテンツ)、どのURLが正規のものかを検索エンジンに伝えるためのタグです。重複コンテンツの問題を解決します。
strongタグ
テキストを強調するためのタグです。視覚的に太字になり、検索エンジンにとっても重要な箇所として認識される可能性があります。ただし、過剰使用は避けましょう。
blockquoteタグ
他のサイトやソースからの引用を示すためのタグです。引用部分を明確に区別することで、オリジナルコンテンツと引用部分を検索エンジンに正しく理解させることができます。
SEOタグ使用時の注意点
SEO効果を高めるためのタグ使用に関する注意点をまとめました。
タグの過剰最適化に注意
キーワードを無理に詰め込むなど、過度なSEO対策はかえって評価を下げる原因になります。自然な文章を心がけましょう。
タグの階層構造を守る
見出しタグは正しい階層で使用しましょう。h1からh3、h4と順番に使い、飛ばさないようにします。検索エンジンはコンテンツの構造を理解しやすくなります。
重複タグに注意
h1タグは1ページに1つのみ使用するのが基本です。また、同じtitleタグやmeta descriptionを複数ページで使い回さないようにしましょう。
モバイル対応も考慮する
現在はモバイルでの検索が増えています。タグの長さや表示方法がモバイルデバイスでどのように見えるかも確認しておきましょう。
HTMLタグ使用のNG行為
①キーワードの詰め込み過ぎ
同じキーワードを何度も無理に詰め込むとスパム行為とみなされる可能性があります。
②隠しテキストの使用
背景色と同じ色のテキストを使って見えないキーワードを入れる行為はペナルティの対象になります。
③関係のないキーワードの使用
コンテンツ内容と関係のないキーワードをタグに含めると、ユーザー体験を損なうだけでなく、検索エンジンからの評価も下がります。
まとめ:正しいタグ使用でSEO効果を高めよう
この記事では、SEO効果があるHTMLタグについて解説してきました。重要なポイントをまとめます。
- HTMLタグは検索エンジンとユーザーの両方にとって重要:適切なタグを使うことで、サイトの構造が明確になり、理解されやすくなります
- 最も重要なのはtitleタグとhタグ:これらは検索結果や文書構造を決定する基本的な要素です
- meta descriptionも忘れずに設定:検索結果でユーザーの目に触れる大切な要素です
- 過剰最適化は逆効果:自然な文章でユーザーにとって価値のあるコンテンツを作りましょう
- タグの階層構造を守る:正しい使い方で検索エンジンとユーザーの理解を助けましょう
SEO対策は一朝一夕でできるものではありませんが、この記事で紹介したHTMLタグの基本を押さえることで、検索エンジンからの評価を高める第一歩となるでしょう。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを、適切なタグで構造化していきましょう。
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