SEOにおける大文字と小文字の基本
みなさんは「SEO」と「seo」、どちらの表記がGoogle検索で上位表示されると思いますか?実は、検索エンジンでは基本的に大文字と小文字の区別はありません。「SEO」で検索しても「seo」で検索しても、検索結果はほぼ同じになります。
ただし、Webサイトを作る時には「大文字と小文字」について気をつけるポイントがいくつかあります。特にURLやパーマリンクの設定では注意が必要です。これから、どなたにでもわかるように、SEOにおける大文字と小文字の扱い方について説明していきます。
検索キーワードにおける大文字と小文字
まず、検索キーワードについて見てみましょう。例えば「SEO」と「seo」のように、同じ言葉でも大文字と小文字で書き方が違うことがあります。
検索キーワードでの大文字・小文字の影響
①検索結果への影響
Googleなどの検索エンジンでは、基本的に大文字と小文字の違いは検索結果に影響しません。「SEO」「seo」「Seo」どれで検索しても同じような検索結果が表示されます。
②ユーザーの印象への影響
ただし、Webサイト内での表記は統一しておいた方が、見た目が整い、ユーザーに与える印象が良くなります。
URLにおける大文字と小文字の違い
次に、URLにおける大文字と小文字について説明します。URLでは、大文字と小文字は区別されることがあります。この点はとても重要なので、しっかり理解しましょう。
URLの大文字と小文字は区別される
URLの大文字と小文字は、使用しているサーバーの種類によって区別される場合があります。例えば:
https://example.com/Page と https://example.com/page
この2つのURLは、見た目は似ていますが、一部のサーバーでは全く別のページとして扱われることがあります。そのため、URLに大文字と小文字が混在していると、次のような問題が起きる可能性があります:
- 同じ内容のページが複数存在するように見える(重複コンテンツ問題)
- リンクが切れる(404エラー)
- アクセス解析が正確にできない
- ユーザーが手入力でURLを打つときに間違いやすくなる
URLは小文字で統一するのがおすすめ
これらの問題を避けるため、URLは小文字で統一することが推奨されています。実際に多くのWebサイトでは、URLは小文字だけで作られています。
良い例 | 悪い例 |
---|---|
https://example.com/about | https://example.com/About |
https://example.com/contact-us | https://example.com/Contact-Us |
https://example.com/seo-guide | https://example.com/SEO-Guide |
パーマリンクとは?
次に「パーマリンク」について説明します。パーマリンクとは「Permanent Link(永続的なリンク)」の略で、Webページの固有のURLのことです。特にWordPressなどのブログやCMSでよく使われる言葉です。
パーマリンクの役割
パーマリンクはWebページのアドレスであり、次のような役割があります:
- そのページだけの固有のアドレスになる
- ページの内容を予測させる
- 他のWebサイトからリンクされる時の「住所」になる
- 検索エンジンにページ内容を伝える手がかりになる
パーマリンクにおける大文字と小文字
パーマリンクでも、大文字と小文字の扱いが問題になります。パーマリンクでは小文字を使うことが推奨されています。その理由は以下の通りです:
パーマリンクを小文字にする理由
①サーバーの互換性
一部のWebサーバーでは、大文字と小文字を区別するため、大文字を含むURLにアクセスできない場合があります。
②ユーザビリティ
小文字だけのURLの方が読みやすく、手入力もしやすいです。
③一貫性
インターネット上のURLは小文字が一般的で、ユーザーも小文字のURLに慣れています。
④WordPressの仕様
WordPressでは、デフォルトで大文字は小文字に変換されます。
パーマリンクの最適な設定方法
パーマリンクを設定する際は、以下のポイントを守ると良いでしょう:
- 小文字のみを使用する
- 英単語を使用する(日本語URLは問題が起きやすい)
- 単語と単語の間はハイフン(-)でつなぐ
- できるだけ短くシンプルにする
- ページの内容を表す単語を含める
- 特殊文字(?、&、%など)は避ける
良い例:https://example.com/seo-guide-for-beginners
悪い例:https://example.com/SEO_Guide_For_Beginners
SEOに影響する大文字と小文字の扱い
ここまで説明してきた大文字と小文字の扱いがSEOにどう影響するのか、まとめてみましょう。
大文字と小文字がSEOに与える影響
項目 | SEOへの影響 | 推奨される対応 |
---|---|---|
コンテンツ内のキーワード | ほとんど影響なし | 自然な表記で統一する |
URLやパーマリンク | 問題を引き起こす可能性あり | 小文字で統一する |
ドメイン名 | 影響なし(大文字小文字は区別されない) | 小文字で表記するのが一般的 |
HTMLタグ | 影響なし | 小文字で統一するのが一般的 |
SEOで大文字と小文字を統一することのメリット
大文字と小文字を適切に統一することで、次のようなメリットがあります:
- 重複コンテンツの問題を避けられる(同じ内容のページが異なるURLで存在することを防ぐ)
- サイト内の一貫性が保たれ、ユーザー体験が向上する
- リンク切れなどの技術的な問題を減らせる
- 検索エンジンのクローラーが効率よくサイトを巡回できる
対策:大文字と小文字の問題を解決する方法
すでに大文字と小文字が混在しているサイトがある場合、以下の方法で対処できます:
301リダイレクトの設定
301リダイレクトとは、古いURLから新しいURLに永続的に転送する設定です。例えば、大文字を含むURLにアクセスがあった場合、小文字のURLに自動的に転送する仕組みを作ることができます。
https://example.com/About → https://example.com/about に転送
canonicalタグの設定
canonicalタグは、複数のURLで同じ内容が表示される場合に、どのURLが正式なものかを検索エンジンに伝えるHTMLタグです。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/about” />
このタグをページのヘッド部分に入れることで、「このページの正式なURLは小文字バージョンです」と検索エンジンに伝えることができます。
まとめ:SEOにおける大文字と小文字の扱い
この記事での要点をまとめると:
- 検索キーワードでは、大文字と小文字はほとんど影響しない
- URLやパーマリンクでは、小文字で統一することが推奨されている
- パーマリンクの設定では、小文字のみを使用し、英単語をハイフンでつなぐのがベスト
- すでに問題がある場合は、301リダイレクトやcanonicalタグで対処できる
SEO対策において、大文字と小文字の扱いは細かいポイントのように思えますが、サイト全体の健全性に関わる重要な要素です。特にURLやパーマリンクでは小文字で統一し、一貫性を保つことが大切です。これらの基本を押さえて、検索エンジンとユーザーに優しいWebサイト作りを心がけましょう。
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