ブログやウェブサイトを運営していると、「パーマリンク」という言葉をよく耳にすることがあります。
パーマリンクの設定はSEO対策において重要な要素の一つですが、初心者の方にとっては何から始めればよいか分からないかもしれません。
この記事では、SEOに強いブログを作るためのパーマリンクの設定方法やルールについて、誰にでも理解できるよう分かりやすく解説します。
パーマリンクとは何か?
パーマリンクとは、ブログやウェブサイトの記事ごとに割り当てられる固有のURL(ウェブアドレス)のことです。「パーマネントリンク(permanent link)」の略で、永久的に変わらないリンクという意味があります。
例えば、以下のようなURLがパーマリンクです:
- https://example.com/blog-article-title/
- https://example.com/2024/05/28/blog-article-title/
- https://example.com/category/blog-article-title/
パーマリンクは、インターネット上であなたの記事を識別する「住所」のようなものです。適切に設定することで、検索エンジンがあなたの記事の内容を理解しやすくなり、検索結果での表示順位が上がる可能性が高まります。
パーマリンクの基本
①永続的なURL
一度設定したら変更しないのが理想的
②記事の識別子
各記事を区別するための固有のアドレス
パーマリンクがSEOに与える影響
パーマリンクの設定は、検索エンジン最適化(SEO)に大きく影響します。Googleなどの検索エンジンは、URLの構造からもページの内容を判断するため、適切なパーマリンク設定が重要です。
SEO効果を高めるパーマリンクの特徴
特徴 | SEOへの影響 |
---|---|
キーワードを含む | 検索エンジンがコンテンツの関連性を認識しやすくなる |
短くシンプル | ユーザーが覚えやすく、シェアしやすい |
英数字の使用 | 文字化けを防ぎ、国際的にも認識されやすい |
ハイフン(-)の使用 | 単語の区切りを検索エンジンが認識しやすい |
適切なパーマリンクを設定することで、以下のようなSEO効果が期待できます:
- 検索結果での表示順位の向上
- クリック率の向上(URLが内容を反映しているため)
- ユーザーの記憶に残りやすい
- SNSなどでシェアされやすくなる
SEOに強いパーマリンクの付け方のルール
SEOに評価されやすいパーマリンクを設定するためには、いくつかの重要なルールがあります。これらのルールに従うことで、検索エンジンにとって最適なURLを作成できます。
1. 英語(英数字)で設定する
パーマリンクは日本語ではなく、英語または英数字で設定しましょう。日本語でパーマリンクを設定すると、以下のような問題が生じます:
- 「https://example.com/ブログの始め方/」が「https://example.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%81%AE%E5%A7%8B%E3%82%81%E6%96%B9/」のように変換される
- URLが長くなり、SNSでシェアしにくくなる
- ユーザーが不信感を抱く可能性がある
例えば、「ブログの始め方」という記事のパーマリンクは「blog-how-to-start」のようにするのが望ましいです。
2. キーワードを含める
パーマリンクには、記事の重要なキーワードを含めるようにしましょう。これにより、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなります。
良いパーマリンクの例
①具体的なキーワードを含む
https://example.com/seo-basics-for-beginners/
②記事の内容がわかる
https://example.com/how-to-optimize-blog-images/
3. 短くシンプルにする
パーマリンクは短く、シンプルにすることが重要です。長すぎるURLは検索エンジンにもユーザーにも好まれません。目安としては、3~5単語程度に収めるのが良いでしょう。
良いパーマリンク | 良くないパーマリンク |
---|---|
seo-permalink-guide | complete-guide-to-seo-permalink-setting-and-optimization-for-beginners |
wordpress-setup | how-to-setup-wordpress-blog-for-beginners-step-by-step |
4. 単語間はハイフン(-)で区切る
パーマリンクで単語と単語を区切る際は、アンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用しましょう。Googleは公式にハイフンの使用を推奨しています。理由は、検索エンジンがハイフンを単語の区切りとして認識するためです。
- 良い例:seo-permalink-guide
- 避けるべき例:seo_permalink_guide
5. 日付を含めない
可能であれば、パーマリンクに日付を含めないようにしましょう。日付を含めると以下のようなデメリットがあります:
- コンテンツが古く見える(特に古い日付の場合)
- URLが不必要に長くなる
- 記事の更新時に混乱が生じる可能性がある
例えば、「https://example.com/2024/05/28/seo-guide/」よりも「https://example.com/seo-guide/」の方がシンプルで時間に左右されないパーマリンクになります。
WordPressでのパーマリンク設定方法
WordPressでは、パーマリンクの設定を簡単に変更することができます。以下に基本的な設定方法を紹介します。
全体のパーマリンク構造の設定
- WordPressの管理画面から「設定」→「パーマリンク」を選択
- 「共通設定」のオプションから「投稿名」を選択(SEO的に最適)
- 「変更を保存」をクリック
WordPressのパーマリンク設定には複数のオプションがありますが、SEO観点では「投稿名」が最も推奨されています。
設定オプション | URL例 | SEO評価 |
---|---|---|
基本 | https://example.com/?p=123 | 非常に悪い |
日付と投稿名 | https://example.com/2024/05/28/sample-post/ | 普通 |
月と投稿名 | https://example.com/2024/05/sample-post/ | 普通 |
数字ベース | https://example.com/archives/123/ | 悪い |
投稿名 | https://example.com/sample-post/ | 良い |
カスタム構造 | (任意の構造) | 設定による |
個別記事のパーマリンク設定
記事ごとにパーマリンクを設定する方法も覚えておきましょう:
- 記事の編集画面で、タイトルの下に表示されるスラッグ(URLの一部)を確認
- 「編集」をクリックして、希望の英語キーワードに変更
- 変更を保存
パーマリンク設定の注意点
①初期設定が重要
WordPressインストール後すぐに設定するのがベスト
②公開後の変更は避ける
SEO評価やリンクが失われる可能性がある
パーマリンク設定時の注意点
パーマリンクを設定する際には、いくつかの注意点があります。これらに気をつけることで、SEOに悪影響を与えるリスクを減らせます。
1. 公開前に設定する
パーマリンクは記事を公開する前に設定するのが理想的です。公開後に変更すると、以下のような問題が生じる可能性があります:
- 検索エンジンでのインデックス状況に混乱が生じる
- 既存のリンクが機能しなくなる(リンク切れ)
- SNSでのシェア数がリセットされる
- 被リンク(他サイトからのリンク)の効果が失われる
2. 一度設定したら変更しない
一度公開した記事のパーマリンクは、可能な限り変更しないようにしましょう。変更が必要な場合は、必ず301リダイレクト(恒久的な転送)の設定を行ってください。
パーマリンクを変更するとSEOに以下の悪影響が出る可能性があります:
- 検索順位の低下
- 被リンク効果の消失
- アクセス数の減少
- サイト全体の評価低下
3. リダイレクト設定の方法
どうしてもパーマリンクを変更する必要がある場合は、以下の方法で301リダイレクトを設定しましょう:
WordPressプラグインを使う方法
- 「Redirection」などのリダイレクトプラグインをインストール・有効化
- 旧URLを「ソースURL」に入力
- 新URLを「ターゲットURL」に入力
- リダイレクトタイプに「301 – 恒久的に移動」を選択
- 設定を保存
パーマリンクのSEO効果を最大化するテクニック
パーマリンクのSEO効果を最大限に高めるためのテクニックをご紹介します。
1. カテゴリー名を含める(オプション)
サイト構造を明確にするために、カテゴリー名をパーマリンクに含めることも一つの方法です。ただし、URLが長くなりすぎないよう注意しましょう。
例:https://example.com/seo-category/permalink-guide/
2. メインキーワードを前に配置する
URLの最初の部分に重要なキーワードを配置すると、SEO効果が高まると言われています。
- 良い例:https://example.com/seo-permalink-guide/
- あまり良くない例:https://example.com/guide-for-seo-permalink/
3. カテゴリーやタグのスラッグも最適化する
記事だけでなく、カテゴリーやタグのスラッグ(URL)も最適化しましょう。
- 「投稿」→「カテゴリー」または「タグ」を選択
- 編集したいカテゴリーの「クイック編集」をクリック
- 「スラッグ」欄に英語のキーワードを入力
- 「更新」をクリック
パーマリンク設定のよくある質問
Q1: パーマリンクを後から変更しても大丈夫?
A: できるだけ避けるべきです。どうしても変更が必要な場合は、必ず301リダイレクトを設定して、古いURLから新しいURLに転送されるようにしましょう。ただし、SEO評価が一時的に下がる可能性は考慮する必要があります。
Q2: 日本語のパーマリンクはSEOに悪影響ある?
A: Googleのジョンミューラーによると、日本語のパーマリンクがSEOに直接的な悪影響を与えることはないとされています。しかし、URLが長くなりやすい、共有しにくいなどの実用面での問題があるため、英語の方が推奨されています。
Q3: 記事タイトルを変更するとパーマリンクも変わる?
A: 記事を公開した後であれば、タイトルを変更してもパーマリンクは自動的には変更されません。公開前の下書き状態では、タイトル変更に合わせてパーマリンクの提案も変わる場合があります。
まとめ:SEOに強いパーマリンク設定のポイント
適切なパーマリンクは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な要素の一つです。この記事で紹介したポイントをまとめると:
- 英語(英数字)で設定する
- 記事の内容を表すキーワードを含める
- 短くシンプルにする(3~5単語程度)
- 単語間はハイフン(-)で区切る
- 日付を含めない
- 一度設定したら変更しない
これらのポイントに従ってパーマリンクを設定することで、SEOに強いブログを作る第一歩となります。初期設定の段階でしっかりと考えて設定し、後から変更する必要がないようにしましょう。
パーマリンクの設定は一見簡単そうに見えますが、SEO効果を最大化するためには戦略的な設定が必要です。この記事を参考に、あなたのブログやウェブサイトのパーマリンクを最適化してみてください。
この記事は役に立ちましたか?
この記事を提供しているaboutha(アバウトハ)株式会社は
東京に本社を置くWebマーケティング会社です。
クライアント様とのコミュニケーションをまず第一とし、
相互に納得のいく目標設定を行なった上で効果的なWeb集客を行います。
弊社についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。