ドメインや記事名に日本語をつけるとSEOに影響がある!?

ウェブサイトを作る際、「日本語のURLやドメインってSEOに良いの?悪いの?」と疑問に思ったことはありませんか。実は、日本語URLやドメインがSEOに与える影響について、Googleは明確な見解を示しています。この記事では、日本語URLのメリット・デメリットから実際の影響まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

日本語URLとは何か

日本語URLとは、ウェブサイトのアドレス(URL)に日本語の文字が含まれているもののことです。例えば、以下のようなURLのことを指します。

日本語URLの例:

  • https://example.com/記事/SEO対策について
  • https://日本語サイト.com/
  • https://example.com/ブログ/最新情報

これに対して、従来の英語URLは以下のような形です。

英語URLの例:

  • https://example.com/articles/about-seo
  • https://example-site.com/
  • https://example.com/blog/latest-news

ピュニコードとは

日本語URLを理解するために、「ピュニコード」という仕組みを知っておく必要があります。インターネットの基本的な仕組みでは、URLには英数字しか使用できません。そのため、日本語などの文字が含まれるURLは、コンピューターが理解できる英数字の文字列に自動的に変換されます。これがピュニコードです。

ピュニコード変換の例

日本語URL:https://日本語サイト.com/
ピュニコード:https://xn--wgv71a119e.com/

GoogleのSEOに関する公式見解

Googleの公式見解によると、日本語URLはSEOに直接的な影響を与えません。つまり、日本語URLを使用したからといって、検索順位が上がったり下がったりすることはないということです。

Google SEOスターターガイドから読み取れること

Google SEOスターターガイドでは、URLについて以下のように説明されています。

  • URLは分かりやすく、論理的な構造にする
  • ユーザーにとって理解しやすいURLを作成する
  • コンテンツと同じ言語を使用することはユーザーにとって分かりやすい

これらのガイドラインを見ると、ユーザーの利便性を重視していることがわかります

日本語URLのメリット

1. ユーザーにとって分かりやすい

日本語URLの最大のメリットは、日本語を読むユーザーにとって内容が一目でわかることです。URLを見ただけで、そのページに何が書かれているかが理解できます。

URL形式 分かりやすさ
日本語URL https://example.com/料理/パスタレシピ 内容が一目でわかる
英語URL https://example.com/cooking/pasta-recipe 英語が分からないと理解困難
無意味なURL https://example.com/p123456 内容が全く分からない

2. クリック率の向上の可能性

検索結果画面でユーザーがURLを見た際、内容が分かりやすいとクリックされる可能性が高くなります。これは直接的なSEO効果ではありませんが、ユーザーの行動に良い影響を与える可能性があります

日本語URLのデメリット

1. ピュニコード変換による問題

日本語URLの最大のデメリットは、ピュニコードに変換される際に発生する様々な問題です。

  • URLが非常に長くなる
  • 意味不明な文字列に見える
  • コピー&ペーストが困難になる
  • メールやSNSでの共有時に問題が発生する

2. SNSでの表示問題

Facebook、Twitter、LINEなどのSNSでは、日本語URLが自動的にピュニコードに変換されて表示されます。これにより、ユーザーから見ると怪しいリンクやスパムと間違われる可能性があります

SNSでの表示例

元のURL:https://example.com/美容/スキンケア
SNSでの表示:https://example.com/%E7%BE%8E%E5%AE%B9/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A2

3. 技術的な問題

日本語URLは以下のような技術的な問題を引き起こす可能性があります。

  • 一部のウェブサーバーで正しく処理されない
  • 古いブラウザでの表示問題
  • メールソフトでのリンク切れ
  • 外部ツールでの認識エラー

4. 被リンクの獲得が困難

他のウェブサイトからリンクを貼ってもらう際、日本語URLは長すぎたり、コピーしにくかったりして、被リンクを避けられる可能性があります。被リンクはSEOにとって重要な要素なので、これは大きなデメリットと言えるでしょう。

SEOの観点から見た推奨事項

基本的な推奨事項

SEOとユーザビリティの両方を考慮すると、以下の方法が推奨されます

  1. 英語での記述を基本とする
    URLは英語で記述し、分かりやすい単語を使用する
  2. 短く、意味のあるURLにする
    長すぎるURLは避け、内容が推測できる構造にする
  3. 一貫性を保つ
    サイト全体で統一された命名規則を使用する

具体的なURL設計例

コンテンツ 推奨URL 避けるべきURL
SEO対策の記事 https://example.com/seo-tips https://example.com/SEO対策
料理レシピ https://example.com/recipes/pasta https://example.com/レシピ/パスタ
会社情報 https://example.com/about https://example.com/会社概要

日本語URLを使用する場合の注意点

どうしても日本語URLを使用したい場合は、以下の点に注意してください。

日本語URL使用時の注意点

  • SNSでの共有テストを必ず行う
  • メールでの送信テストを実施する
  • 使用するサーバーでの動作確認を行う
  • できるだけ短い日本語にする
  • 特殊文字は避ける

まとめ

日本語URLについて、重要なポイントをまとめます。

  • GoogleのSEOに直接的な影響はない
  • ユーザーにとって分かりやすいというメリットがある
  • ピュニコード変換による技術的な問題がある
  • SNSでの共有時に問題が発生する可能性がある
  • 被リンクの獲得が困難になる場合がある

これらの要素を総合的に考慮すると、特別な理由がない限り、英語でのURL構成を推奨します。SEOとユーザビリティの両方を最適化するためには、分かりやすい英語でのURL設計が最も効果的です。

最終的に重要なのは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することです。URLの言語よりも、コンテンツの質と有用性がSEOにとって最も重要な要素であることを忘れないでください。

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