SEO診断を行えるおすすめツール7選を有料・無料別に紹介

Webサイトのパフォーマンスを向上させるためには、SEO診断が欠かせません。SEO診断とは、自社のWebサイトがどれくらい検索エンジンに最適化されているかを分析し、改善点を見つけ出す作業のことです。今回は、初心者でも簡単に使えるSEO診断ツールを7つ、無料と有料に分けて紹介します。それぞれのツールの特徴や使い方、メリットなどを分かりやすく解説していきます。

サイトやオウンドメディアを改善!SEO診断ツールとは?

SEO診断ツールは、Webサイトの検索エンジン最適化(SEO)の状態を分析し、改善点を示してくれるツールです。具体的には、以下のような情報を提供してくれます。

  • キーワードの検索順位
  • サイト内の技術的な問題
  • コンテンツの質の評価
  • 外部リンクの状況
  • 競合サイトとの比較

これらの情報をもとに、SEOの弱点を見つけて改善することができます。SEO診断ツールを使うことで、専門知識がなくても自分のサイトの状態を把握し、効率的に改善を進めることが可能になります。

無料で使えるSEO診断ツール4選

まずは、無料で使えるSEO診断ツールを4つ紹介します。予算に制約がある方やSEO対策を始めたばかりの方にもおすすめです。

1. Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Google Search Consoleは、Googleが公式に提供している無料のSEO診断ツールです。自分のWebサイトがGoogle検索でどのように表示されているかを確認することができます。

Google Search Consoleでできること

①検索パフォーマンスの確認
どのキーワードで検索されているか、クリック数、表示回数、平均掲載順位などを確認できます。
②インデックスの状態確認
Googleがサイトのどのページをインデックスしているかを確認できます。
③モバイルユーザビリティの確認
モバイルでの表示に問題がないかをチェックできます。
④ページの検査
特定のURLがGoogleにどのように認識されているかを調べられます。

Google Search Consoleの特徴は、Googleが直接提供しているため、信頼性が高いことです。また、Googleのインデックス状況をリアルタイムで確認できるため、SEO対策の効果を直接測定することができます。

料金 無料
主な機能 検索パフォーマンス分析、インデックス状況確認、サイトの技術的問題の検出
おすすめな人 自分のサイトの検索状況を把握したい人、SEO対策の効果を測定したい人

2. SEOチェキ!

SEOチェキ!は、日本語で使える無料のSEO診断ツールです。URLを入力するだけで、そのサイトのSEO状況を簡単にチェックできます。

SEOチェキ!の主な機能

①サイト診断
タイトルタグやメタディスクリプション、h1タグなどのSEO要素をチェックできます。
②検索順位チェック
特定のキーワードでの検索順位を確認できます。
③リンク状況確認
内部リンクや外部リンクの状況を分析できます。
④キーワード出現率
ページ内でのキーワードの使用頻度を確認できます。

SEOチェキ!は、操作が直感的でわかりやすく、SEO初心者でも簡単に使いこなせるのが特徴です。登録不要で使えるので、気軽にSEO分析を始めることができます。

料金 無料
主な機能 サイト診断、検索順位チェック、リンク分析
おすすめな人 初心者の方、手軽にSEO状況を確認したい方

3. PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、Googleが提供しているWebページの表示速度を分析するツールです。ページ速度はSEOの重要な要素の一つとなっているため、このツールを使ってサイトの速度を改善することが重要です。

PageSpeed Insightsの主な機能

①ページ速度の測定
モバイルとパソコンそれぞれの環境でのページ読み込み速度を測定します。
②改善提案
ページ速度を向上させるための具体的な提案をしてくれます。
③Core Web Vitalsの測定
LCP、FID、CLS(Googleの重要指標)を測定し、改善点を示してくれます。

PageSpeed Insightsを使うことで、ユーザー体験を向上させるだけでなく、SEOにおいても有利になります。Googleは公式にページ速度がランキング要因の一つであると発表しています。

料金 無料
主な機能 ページ速度分析、改善提案、Core Web Vitals測定
おすすめな人 サイトの表示速度を改善したい人、ユーザー体験を向上させたい人

4. itomakihitode.jp

itomakihitode.jpは、株式会社ディーボが提供する日本製の無料SEO診断ツールです。サイト全体のSEO状況を総合的に分析できます。

itomakihitode.jpの主な機能

①サイト構造分析
サイトの構造上の問題点を指摘してくれます。
②内部リンク分析
サイト内のリンク構造を分析し、最適化のアドバイスをしてくれます。
③コンテンツ分析
ページごとのコンテンツの質や量を分析してくれます。

itomakihitode.jpは1日1回まで無料で利用できます。有料版にアップグレードすることで、さらに詳細な分析や複数サイトの同時分析も可能になります。日本語サイトに特化した分析が得意で、日本のSEO事情に合わせた診断ができるのが特徴です。

料金 基本無料(1日1回まで)、有料プランは月額2,100円~
主な機能 サイト構造分析、内部リンク分析、コンテンツ分析
おすすめな人 日本語サイトのSEO対策を行いたい人、サイト構造を最適化したい人

有料で使える高機能なSEO診断ツール3選

次に、より高度な分析や機能が必要な方向けの有料SEO診断ツールを3つ紹介します。費用はかかりますが、その分詳細な分析や効果的な対策が可能になります。

1. Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsは、世界で60万人以上が利用する人気のSEO診断ツールです。特に被リンク(バックリンク)分析と競合分析が強力です。

Ahrefsの主な機能

①サイトエクスプローラー
サイト全体のSEO状況を分析し、オーガニック検索トラフィック、被リンク状況、キーワードランキングなどを確認できます。
②キーワードエクスプローラー
キーワードの検索ボリュームや難易度、関連キーワードなどを調査できます。
③コンテンツエクスプローラー
特定のテーマに関する人気コンテンツを見つけ出すことができます。
④競合分析
競合サイトの分析を行い、自社サイトとの比較ができます。

Ahrefsは、被リンク分析に特化しており、高品質なバックリンクを見つけるのに最適なツールです。また、競合サイトのトラフィック獲得戦略を分析し、自社のSEO戦略の参考にすることができます。

料金 月額12,000円~(年間契約でお得)
主な機能 被リンク分析、キーワード調査、競合分析、コンテンツ分析
おすすめな人 本格的なSEO対策を行いたい企業、外部リンク対策に力を入れたい人

2. SEMrush(セムラッシュ)

SEMrushは、SEO、コンテンツマーケティング、PPC広告など総合的なオンラインマーケティング分析ができるツールです。世界中で700万人以上のユーザーが利用しています。

SEMrushの主な機能

①ドメインアナリティクス
サイトの総合的な分析ができ、オーガニックランキング、トラフィック、バックリンクなどを確認できます。
②SEOツールキット
キーワード調査、位置追跡、サイト監査、バックリンク分析などができます。
③コンテンツマーケティングツール
SEOに効果的なコンテンツのトピック提案や最適化アドバイスが得られます。
④広告分析
競合の広告戦略を分析できます。

SEMrushの最大の特徴は、SEO、コンテンツ、SNS、PPC広告など、多岐にわたるデジタルマーケティングのデータを一元管理できることです。特に競合分析が充実しており、競合サイトの戦略を詳細に調査できます。

料金 月額15,000円~
主な機能 競合分析、キーワード調査、サイト監査、コンテンツマーケティング支援
おすすめな人 SEOだけでなく総合的なデジタルマーケティングを行いたい人、競合分析を重視する人

3. Screaming Frog SEO Spider

Screaming Frog SEO Spiderは、WebサイトをクロールしてテクニカルなSEO問題を発見するためのツールです。細かなHTMLやサイト構造の問題を洗い出すのに優れています。

Screaming Frog SEO Spiderの主な機能

①サイトクロール
サイト全体をクロールし、技術的な問題を見つけ出します。
②タイトル・メタタグ分析
タイトルやメタディスクリプションの長さや重複をチェックします。
③リンクチェック
内部リンク、外部リンク、リンク切れなどを確認します。
④画像最適化チェック
画像のalt属性や最適化状況を確認します。

Screaming Frog SEO Spiderは、テクニカルSEO対策に特化しており、サイトの技術的な問題を素早く見つけ出し、修正することができます。無料版では500URLまで分析可能で、有料版ではURLの制限がなくなり、より多くの機能が使えるようになります。

料金 無料版(500URLまで)、有料版は年間約20,000円
主な機能 サイトクロール、テクニカルSEO分析、タイトル・メタタグ分析、リンクチェック
おすすめな人 テクニカルSEOを強化したい人、大規模サイトの管理者、SEO専門家

SEO診断ツールの選び方

SEO診断ツールはたくさんありますが、自分の目的や状況に合ったものを選ぶことが大切です。以下のポイントを参考に、最適なツールを選びましょう。

1. 予算に合わせて選ぶ

SEO対策に使える予算に応じて、無料ツールか有料ツールかを決めましょう。初めてのSEO対策なら、まずは無料ツールから始めるのがおすすめです。

予算なし~少ない Google Search Console、SEOチェキ!、PageSpeed Insights
中程度の予算 itomakihitode.jp(有料プラン)、Screaming Frog SEO Spider(有料版)
十分な予算がある Ahrefs、SEMrush

2. サイトの規模に合わせて選ぶ

サイトの規模によっても、最適なSEO診断ツールは異なります。小規模サイトなら無料ツールで十分ですが、大規模サイトでは有料の高機能ツールが効果的です。

個人ブログ・小規模サイト Google Search Console、SEOチェキ!、PageSpeed Insights
中規模サイト itomakihitode.jp、Screaming Frog SEO Spider
大規模サイト・ECサイト Ahrefs、SEMrush

3. 目的に合わせて選ぶ

SEO対策の目的に合わせて、最適なツールを選ぶことも重要です。どの部分を重点的に改善したいかによって、使うべきツールは変わってきます。

検索順位のチェック Google Search Console、SEOチェキ!
テクニカルSEO対策 Screaming Frog SEO Spider、PageSpeed Insights
競合分析 Ahrefs、SEMrush
バックリンク分析 Ahrefs
コンテンツ最適化 SEMrush、itomakihitode.jp

SEO診断ツールを使うときの注意点

SEO診断ツールは便利ですが、使う際には以下のような点に注意しましょう。

1. ツールに頼りすぎない

SEO診断ツールは便利ですが、すべてを自動で解決してくれるわけではありません。ツールの結果を参考にしつつ、自分で考えて対策を行うことが大切です。特に、コンテンツの質や読みやすさなどは、ツールだけでは判断できない部分もあります。

2. 複数のツールを併用する

一つのツールだけでなく、複数のツールを使い分けることで、より精度の高い分析ができます。無料ツールと有料ツールを組み合わせるのも効果的です。例えば、Google Search Consoleで基本的な状況を確認し、Screaming Frog SEO Spiderでテクニカルな問題を分析するといった使い方ができます。

3. 定期的に診断する

SEO対策は一度行って終わりではなく、継続的に行うことが重要です。定期的(月1回程度)にSEO診断を行い、サイトの状態を把握しましょう。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しているため、定期的なチェックが必要です。

4. 結果の解釈に注意する

ツールが示す数値や指標をそのまま鵜呑みにせず、自社サイトの状況に合わせて解釈することが大切です。例えば、検索順位が低くても、ニッチな市場ならそれほど問題ではない場合もあります。

まとめ:自分に合ったSEO診断ツールを選ぼう

この記事では、SEO診断ができるおすすめのツールを7つ紹介しました。無料ツールから有料ツールまで、それぞれの特徴や使い方、向いている人を解説しました。

SEO診断ツールを選ぶ際には、自分の予算やサイトの規模、目的に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。初心者の方は、まず無料ツールから始めて、徐々にスキルや知識を高めていくのがおすすめです。

SEO対策は一朝一夕に効果が出るものではなく、継続的な努力が必要です。SEO診断ツールを上手に活用して、自社サイトの弱点を改善し、検索順位向上を目指しましょう。

この記事は役に立ちましたか?

この記事を提供しているaboutha(アバウトハ)株式会社は
東京に本社を置くWebマーケティング会社です。
クライアント様とのコミュニケーションをまず第一とし、
相互に納得のいく目標設定を行なった上で効果的なWeb集客を行います。
弊社についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。