SEOやコンテンツマーケティングに取り組む際、適切なツールを活用することで作業効率が大幅に向上します。
しかし、数多くのツールが存在する中で、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SEOコンテンツマーケティングに役立つツールを無料と有料に分けて8つご紹介します。各ツールの特徴や機能、どのような方におすすめかを分かりやすく解説していますので、ツール選びの参考にしてください。
SEOツールとは?コンテンツマーケティングにおける役割
SEOツールとは、検索エンジンでWebサイトの表示順位を上げることを目的としたツールのことです。SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を目指すための施策を指します。
コンテンツマーケティングでは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが重要ですが、どれだけ良質なコンテンツを作成しても、検索エンジンで見つけてもらえなければ意味がありません。そこでSEOツールが活躍します。
SEOツールの主な機能
SEOツールには、次のような機能が搭載されています。
- キーワード調査:検索ボリュームや関連キーワードを調べる
- 競合分析:上位表示されているサイトの戦略を分析する
- 順位チェック:自社サイトの検索順位を継続的に監視する
- コンテンツ診断:ページの内部構造やSEO上の問題点を発見する
- 被リンク分析:自社サイトへのリンク状況を確認する
- アクセス解析:訪問者の行動やサイトのパフォーマンスを測定する
SEOツールを活用することで、データに基づいた戦略的なコンテンツ制作が可能になります。勘や経験だけに頼らず、客観的な指標を元に改善を重ねることで、検索エンジンからの評価を高めることができます。
無料で使えるSEOツール4選
まずは、無料で利用できるSEOツールをご紹介します。無料でも十分に実用的な機能を備えたツールばかりですので、初めてSEO対策に取り組む方やコストを抑えたい方におすすめです。
Google Search Console(グーグル サーチコンソール)
Google Search Consoleは、Google検索における自社サイトのパフォーマンスを無料で分析できるツールです。Googleが公式に提供しているため、最も信頼性の高いSEOツールの一つと言えます。
主な機能
- 検索結果での表示回数やクリック数の確認
- どのようなキーワードでサイトが検索されているかの分析
- サイトのインデックス状況の確認
- ページのエラーやペナルティの通知
- サイトマップの送信
こんな方におすすめ
Webサイトを運営している全ての方におすすめです。サイトに訪れる前のユーザーの行動が把握できるため、SEO対策の基本として必ず導入すべきツールと言えます。
公式サイト:https://search.google.com/search-console/about
Google Analytics(グーグル アナリティクス)
Google Analyticsは、Webサイトに訪問したユーザーの行動を詳しく分析できる無料のアクセス解析ツールです。Google Search Consoleが「サイトに来る前」の分析に強いのに対し、Google Analyticsは「サイトに来た後」の分析に特化しています。
主な機能
- 訪問者数(セッション数)やページビュー数の測定
- ユーザーの流入経路の分析
- ページごとの滞在時間や直帰率の確認
- コンバージョン(目標達成)の測定
- ユーザーの属性(年齢、性別、地域など)の把握
こんな方におすすめ
Webサイトの改善やコンテンツの効果測定を行いたい全ての方に必須のツールです。Google Search Consoleと合わせて導入することで、より総合的な分析が可能になります。
公式サイト:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワード調査に特化した国産の無料ツールです。サジェストキーワード(関連キーワード)の抽出や検索ボリュームの確認など、コンテンツ制作に必要な機能が揃っています。
主な機能
- 関連キーワード・サジェストキーワードの抽出
- 月間検索ボリュームの取得
- 競合サイトの見出し抽出
- Q&Aサイトでの関連質問の検索
- 共起語の分析
こんな方におすすめ
ブログ記事やWebコンテンツを作成する際のキーワード選定に悩んでいる方におすすめです。無料プランでも1日に複数回の検索が可能で、基本的なキーワード調査には十分な機能が備わっています。
ラッコキーワードは無料プランでも多くの機能が利用できますが、検索回数に制限があります。より頻繁に利用したい場合は有料プランの検討をおすすめします。詳しい料金プランについては公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://rakkokeyword.com/
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告のツールですが、SEO対策のキーワード調査にも活用できる無料ツールです。検索ボリュームや競合性を確認できるため、コンテンツ制作の方向性を決める際に役立ちます。
主な機能
- キーワードの月間平均検索ボリュームの確認
- 競合性(競合の強さ)の把握
- 関連キーワードの提案
- 新しいキーワード候補の発見
こんな方におすすめ
新しいキーワード候補を探したい方や、キーワードの需要を数値で確認したい方に最適です。利用にはGoogle広告のアカウント登録が必要ですが、広告を出稿しなくても無料で利用できます。
公式サイト:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
有料で使えるSEOツール4選
続いて、有料のSEOツールをご紹介します。有料ツールは無料ツールと比較して機能が豊富で、より詳細な分析が可能です。本格的にSEO対策に取り組みたい方や、効率的に成果を上げたい方におすすめです。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefsは、世界中のSEO専門家が利用する包括的なSEO分析ツールです。特に被リンク分析やキーワード調査の精度が高く、競合サイトの戦略を詳しく分析できます。
主な機能
- 詳細な被リンク分析(バックリンクプロファイル)
- 競合サイトのトラフィック推定
- キーワード難易度の分析
- コンテンツギャップの発見
- サイト監査機能
料金プラン
詳しい料金プランについては、公式サイトにお問い合わせください。一般的に月額$99〜$999程度のプランが提供されています。
こんな方におすすめ
競合分析を徹底的に行いたい企業やSEO代理店、本格的なSEO対策に取り組む中級者〜上級者の方におすすめです。
公式サイト:https://ahrefs.com/
SEMrush(セムラッシュ)
SEMrushは、SEOだけでなくSNSや広告分析も含めた総合的なデジタルマーケティングツールです。競合分析やキーワード調査に加えて、広告戦略の分析も可能です。
主な機能
- オーガニック検索とPPC広告の両方の分析
- 競合サイトのキーワード戦略の把握
- ポジショントラッキング(順位追跡)
- サイト監査とテクニカルSEOチェック
- コンテンツマーケティングツール
料金プラン
詳しい料金プランについては公式サイトをご確認ください。一般的に月額$119.95〜$449.95程度のプランが提供されています。
こんな方におすすめ
SEO対策だけでなく、PPC広告やSNSマーケティングも含めた総合的なデジタルマーケティングを展開したい企業におすすめです。
公式サイト:https://www.semrush.com/
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggestは、初心者でも使いやすい設計で、コストパフォーマンスに優れたSEOツールです。無料版も提供されていますが、有料版ではより詳細な分析が可能になります。
主な機能
- キーワード提案と検索ボリューム分析
- 競合サイトの分析
- 被リンクデータの確認
- サイト監査機能
- ランクトラッキング(順位追跡)
料金プラン
月額プランと買い切りプランがあります。詳しい料金については公式サイトでご確認ください。一般的にパーソナルプランは月額2,999円程度から提供されています。
こんな方におすすめ
SEOツールを初めて導入する方や、できるだけコストを抑えながら本格的な分析を行いたい中小企業の方におすすめです。
公式サイト:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
Pascal(パスカル)
Pascalは、日本国内で開発されたコンテンツSEOに特化したツールです。競合分析から具体的な改善提案まで、SEO対策に必要な機能がオールインワンで揃っています。
主な機能
- 競合サイトとの詳細な比較分析
- 具体的な改善指示書の自動生成
- キーワード調査と検索順位チェック
- 流入キーワードの分析
- 分かりやすいレポート機能
料金プラン
詳細な料金プランについては、公式サイトにお問い合わせください。無料トライアル期間も提供されています。
こんな方におすすめ
SEOの知識が少ない方でも使いやすい設計になっており、代理店やWeb制作会社での導入実績も豊富です。レポート機能が充実しているため、クライアント向けの資料作成にも活用できます。
公式サイト:https://www.pascaljp.com/
SEOツールを選ぶ際のポイント
数多くのSEOツールの中から、自社に最適なものを選ぶためのポイントをご紹介します。
| 選定ポイント | チェック項目 |
|---|---|
| 導入目的の明確化 | 何のためにツールを導入するのか、必要な機能は何かを事前に整理する |
| 予算との兼ね合い | 無料ツールから始めるか、予算に応じた有料ツールを選ぶか検討する |
| 使いやすさ | UIデザインが直感的か、操作が分かりやすいか確認する |
| 日本語対応 | 海外製ツールの場合、日本語インターフェースがあるか確認する |
| サポート体制 | 導入後のサポートが充実しているか、問い合わせ方法を確認する |
| 無料トライアル | 実際に使ってみてから判断できる無料期間があるか確認する |
最初から高額な有料ツールを導入する必要はありません。まずは無料ツールで基本的なSEO対策を始め、必要に応じて段階的に有料ツールを検討するのが賢明な選択です。
ツールを活用したSEOコンテンツマーケティングの進め方
SEOツールを導入しただけでは成果は出ません。ツールから得られるデータを正しく分析し、具体的な改善アクションに繋げることが重要です。
基本的なワークフロー
- キーワード調査:ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーで対策すべきキーワードを選定する
- 競合分析:Ahrefsやパスカルなどで上位表示されている競合サイトを分析する
- コンテンツ作成:分析結果を元に、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを制作する
- 効果測定:Google Search ConsoleとGoogle Analyticsでパフォーマンスを測定する
- 改善・最適化:データを元にコンテンツを継続的に改善する
データ分析のポイント
SEOツールから得られるデータは膨大です。全てのデータに目を通すのではなく、自社の目標達成に直結する重要な指標に絞って分析することが効率的です。
- 検索順位の推移(特に重要キーワード)
- オーガニック流入数の変化
- コンバージョン率(目標達成率)
- ページの滞在時間と直帰率
- 被リンクの質と数
まとめ:自社に合ったツールで効率的なSEO対策を
この記事では、SEOコンテンツマーケティングに役立つツールを無料と有料に分けて8つご紹介しました。
無料ツール4選:
- Google Search Console
- Google Analytics
- ラッコキーワード
- Googleキーワードプランナー
有料ツール4選:
- Ahrefs
- SEMrush
- Ubersuggest
- Pascal
SEOツールは目的や予算に応じて適切に選択することが重要です。まずは無料ツールから始めて基本を押さえ、より高度な分析が必要になったタイミングで有料ツールの導入を検討すると良いでしょう。
ツールはあくまで手段であり、最終的に重要なのはユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することです。ツールから得られるデータを活かしながら、継続的にコンテンツの質を高めていくことがSEO成功への近道となります。
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