リスティング広告の種類について詳しく知りたい方へ。Web広告を始める際に必ず知っておきたいリスティング広告は、実は3つの主要な種類があります。この記事では、Google広告、Yahoo!広告、Microsoft広告のそれぞれの特徴や違いを、初心者の方でもわかりやすく解説します。自社に最適な広告媒体選びの参考にしてください。
リスティング広告とは何か?
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンで何かを調べたときに、検索結果の上位に表示されるテキスト形式の広告のことです。「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーが実際に検索したキーワードに関連した広告が表示されるため、購入意欲の高いユーザーにダイレクトにアプローチできるという大きな特徴があります。
リスティング広告は「検索している人 = 何かを探している人」に広告を表示するため、他の広告手法と比べて高い効果が期待できます。
リスティング広告は全部で3種類
現在日本で主流となっているリスティング広告は、以下の3種類があります。それぞれ異なる検索エンジンを利用しており、ユーザー層や特徴が大きく異なります。
- Google広告 – 世界最大のシェアを誇る検索エンジン「Google」での広告
- Yahoo!広告 – 日本で親しまれている「Yahoo! JAPAN」での広告
- Microsoft広告 – Windows標準ブラウザの検索エンジン「Bing」での広告
検索エンジンのシェア率を知ろう
まず、日本における検索エンジンのシェア率を見てみましょう。これを知ることで、どの広告媒体がより多くの人に届くかが分かります。
検索エンジン | パソコンでのシェア | スマートフォンでのシェア |
---|---|---|
75.7% | 75.2% | |
Yahoo! | 14.2% | 24.2% |
Bing | 9.6% | 0.3% |
※2021年~2022年のデータ(総務省白書より)
1. Google広告の特徴
Google広告は、リスティング広告を始める際に最初に検討すべき媒体です。世界最大の検索エンジンであるGoogleに広告を出稿できるため、非常に多くのユーザーにアプローチが可能です。
Google広告のメリット
- 圧倒的なユーザー数により、多くの人に広告を見てもらえる
- AI(人工知能)による機械学習が優秀で、効果的な広告配信が期待できる
- 詳細な分析機能により、広告の効果を細かく確認できる
- 世界中で使われているため、海外展開時にも活用できる
Google広告のデメリット
- 多くの企業が利用しているため、クリック単価が高くなりやすい
- 競合が多く、上位表示されるためには高い広告費が必要な場合がある
2. Yahoo!広告の特徴
Yahoo!広告は、日本で長年愛用されている「Yahoo! JAPAN」に広告を出稿できる媒体です。Googleに次ぐユーザー数を持ち、特に年齢層の高いユーザーに強いという特徴があります。
Yahoo!広告のメリット
- 40代以上の利用者が多く、シニア層向け商品との相性が良い
- Google広告と比べてクリック単価が安くなる傾向がある
- 日本独自のサービスとの連携が強い
- LINEヤフー株式会社の関連サービスでも広告が表示される
Yahoo!広告のデメリット
- Googleと比べると機械学習の精度がやや劣る
- 年齢や性別の詳細なターゲティング機能に制限がある
- 若年層へのリーチが限定的
Yahoo!は1996年からサービスを開始しているため、インターネット初期から利用している40代以上の方にとって「検索 = Yahoo!」という意識が強く残っています。
3. Microsoft広告の特徴
Microsoft広告は、2022年5月に日本でサービスを開始した比較的新しい広告媒体です。検索エンジン「Bing」に広告を配信でき、企業での利用が多いという特徴があります。
Microsoft広告のメリット
- 新しいサービスのため競合が少なく、クリック単価が安い
- Windows標準ブラウザのEdgeでデフォルト検索エンジンとして使用される
- 企業のパソコンで多く使用されているため、BtoB商材との相性が抜群
- 先行者優位を活用できる可能性がある
Microsoft広告のデメリット
- スマートフォンでのシェアが非常に低い(0.3%)
- 個人向け商材の場合は効果が限定的
- まだ情報や事例が少ない
3種類のリスティング広告比較表
それぞれのリスティング広告の特徴を一目で比較できるよう、表にまとめました。自社の商品・サービスに合った媒体選びの参考にしてください。
項目 | Google広告 | Yahoo!広告 | Microsoft広告 |
---|---|---|---|
ユーザー数 | ◎ 最多 | ○ 多い | △ 少ない |
クリック単価 | △ 高め | ○ 中程度 | ◎ 安い |
主要利用者層 | 全世代 | 40代以上 | ビジネス利用者 |
機械学習 | ◎ 優秀 | ○ 良好 | ○ 良好 |
BtoB向き | ○ | △ | ◎ |
個人向け | ◎ | ◎ | △ |
どのリスティング広告を選ぶべき?
3種類のリスティング広告の特徴を理解したところで、自社にはどの広告が最適かを判断するためのポイントをご紹介します。
初心者はGoogle広告から始める
リスティング広告が初めての方は、まずGoogle広告から始めることをおすすめします。理由は以下の通りです:
- 最も多くのユーザーにアプローチできる
- 情報や事例が豊富で学習しやすい
- 機械学習が優秀で成果が出やすい
- 他の広告メニューへの拡張がしやすい
ターゲットが40代以上ならYahoo!広告
以下のような商材・サービスを扱っている場合は、Yahoo!広告も積極的に検討しましょう:
- シニア向けの習い事やスクール
- 老後の資産運用や保険商品
- 50代以上をターゲットにした健康食品
- 高級志向の商品やサービス
BtoB商材ならMicrosoft広告は必須
企業向けの商品・サービスを提供している場合、Microsoft広告は非常に有効です。企業のパソコンでBingが標準設定されていることが多いため、平日の日中に検索する仕事関連のキーワードで効果を発揮します。
Google Analyticsを使用している場合は、Bingからのアクセス数を確認してみましょう。もしBing経由のアクセスが多い場合は、Microsoft広告で高い効果が期待できます。
リスティング広告にかかる費用の目安
リスティング広告を始める際に最も気になるのが費用です。一般的な費用相場は月額20万円~50万円と言われていますが、業界や商材によって大きく異なります。
予算別の運用パターン
月額予算 | 運用パターン | 期待できる効果 |
---|---|---|
5万円~10万円 | テスト運用 | データ収集・効果検証 |
20万円~50万円 | 本格運用 | 安定的な集客効果 |
50万円以上 | 拡大運用 | 複数媒体での大規模集客 |
費用を抑えるポイント
- 競合の少ないキーワードから始める
- 地域を限定して配信する
- 時間帯を絞って配信する
- 除外キーワードを活用して無駄なクリックを減らす
リスティング広告運用の基本ステップ
実際にリスティング広告を始める際の基本的な流れをご紹介します。どの媒体を選んでも、基本的なステップは共通です。
- 目標設定 – 何のために広告を出すのか明確にする
- キーワード選定 – ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを選ぶ
- 広告文作成 – 魅力的で分かりやすい広告文を作る
- ランディングページ準備 – 広告をクリックした後のページを用意する
- 予算設定 – 1日あたりの予算上限を決める
- 配信開始 – 広告の配信をスタートする
- 効果測定・改善 – 結果を分析して継続的に改善する
リスティング広告は「配信して終わり」ではありません。定期的にデータを分析し、キーワードや広告文を調整することで、より良い結果を得ることができます。
まとめ:自社に最適なリスティング広告を選ぼう
リスティング広告は全部で3種類あり、それぞれに特徴があります:
- Google広告:最も多くの人にアプローチできる万能型
- Yahoo!広告:40代以上のユーザーに強い
- Microsoft広告:BtoB商材に最適
初心者の方はGoogle広告から始めて、商材やターゲットに応じてYahoo!広告やMicrosoft広告も検討することをおすすめします。重要なのは、自社の目的とターゲットユーザーに最も適した媒体を選ぶことです。
リスティング広告は正しく運用すれば、高い費用対効果を実現できる優秀な広告手法です。この記事を参考に、ぜひ自社に最適なリスティング広告を見つけてください。
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