リスティング広告の入稿規定を知ることは、広告運用を成功させる第一歩です。適切な入稿規定を守ることで審査に通り、効果的な広告を配信できます。
この記事では、Google広告とYahoo!広告それぞれの入稿規定の違いについて、文字数制限や使用可能な記号、禁止表現などをわかりやすく解説します。
リスティング広告の入稿規定とは?
リスティング広告における入稿とは、広告文やキーワードなどを広告管理画面に反映させることを指します。入稿規定は、広告媒体が定めるルールであり、これを守らないと広告が審査に通らなかったり、アカウント停止などのペナルティを受けたりする可能性があります。
リスティング広告の入稿規定は主に以下の項目から構成されています:
- 広告文の文字数制限
- 使用可能な記号や禁止されている記号
- 広告表現における禁止事項
- 業種別の規定(医薬品、金融など)
それでは、Google広告とYahoo!広告それぞれの入稿規定について詳しく見ていきましょう。
レスポンシブ検索広告の基本
現在、Google広告もYahoo!広告も「レスポンシブ検索広告」と呼ばれる形式が主流です。レスポンシブ検索広告では、複数の広告見出しと説明文を設定しておくと、それらを組み合わせて自動的に最適な広告を表示してくれます。
レスポンシブ検索広告の基本的な入稿規定は、Google広告とYahoo!広告でほぼ同じです。
項目 | 文字数制限(半角) | 作成可能数 |
---|---|---|
広告見出し(タイトル) | 30文字(全角15文字) | 最低3個、最大15個 |
説明文 | 90文字(全角45文字) | 最低2個、最大4個 |
表示URLのパス(ディレクトリ) | 15文字(全角7文字) | 最大2個(設定任意) |
Google広告では、成果を高めるために独自性のある見出しを5つ以上追加することが推奨されています。広告の評価を高めるためにも、推奨設定通り5つ以上設定しましょう。
Google広告の入稿規定
Google広告で使用できる記号
Google広告では以下の記号が使用可能です。ただし、使い方によっては審査に通らない場合がありますので注意が必要です。
種別 | 使用可能な記号 |
---|---|
括弧 | ( )( ) 【 】『 』「 」[ ] < > 《 》 ≪ ≫ |
引用符 | ‘ ‘ ` ´ ” “(全角) ‘ ‘(半角) |
句読点 | 。、(全角のみ) |
カンマ、ピリオド | ,(全角),(半角) .(全角).(半角) |
波形 | 〜(全角) ~(全角) |
記号類 | %(全角)%(半角) &(全角)&(半角) :(全角):(半角) ;(全角);(半角) …(全角) ‐(全角)-(半角) /(全角)/(半角) ?(全角)?(半角) !(全角)!(半角) |
その他 | ¥(全角) $(半角) ・(全角) |
Google広告で禁止されている表現
Google広告では以下の表現が禁止されています:
- 第三者の商標の無断使用(競合他社の名称など)
- ビジネスについての隠ぺいまたは虚偽の記載
- 誤解を招く表現
- クリックベイト(過度な煽りで流入数を増やす手法)
- 信頼できない文言(「保証」など根拠のない約束)
- 利用できない特典の表示
- 一般的ではないつづりや文法、意味不明な文章
- 著作権を侵害している文言
Google広告の記号使用における注意点
Google広告では、以下の記号の使い方は禁止されていますので注意しましょう:
- 句読点または記号の繰り返し(例:「花!!!」)
- 広告文での複数の感嘆符または疑問符の使用
- 本来の意味や目的とは異なる使用方法(例:「@home」のように「at」の意味で使用する「@」)
- 標準的でない記号や文字の使用(例:アスタリスク「*」など)
- 上付き文字の標準外の用法
- 箇条書き記号
Yahoo!広告の入稿規定
Yahoo!広告で使用できる記号
Yahoo!広告でも様々な記号が使用可能ですが、Google広告とは一部異なります。
種別 | 使用可能な記号 |
---|---|
括弧 | ( ) 【 】 『 』 「 」 [ ] < > 《 》 ≪ ≫(全角) ( ) [ ](半角) ※1アセット内で1セットのみ使用可能 |
引用符 | ‘ ‘ ` ´ ” “(全角) ‘ ‘(半角) |
句読点 | 。、(全角のみ) |
カンマ、ピリオド | ,(全角),(半角) .(全角).(半角) |
計算記号 | + - ± × ÷ = ≠ ∞(全角) – +(半角) |
その他 | ¥ @ # ♯(全角) ¥ @ # $(半角) |
Yahoo!広告で禁止されている表現
Yahoo!広告では以下の表現が禁止されています:
- 明らかな虚偽、誇大広告
- 重大な健康被害の恐れのあるもの
- 最上級表現(「最高」「最大」「最も」など)
- 不当表現(事実と相違している、誤認させる表現)
- 薬機法に抵触する広告表現
- 比較表現(他社と比較する表現)
Yahoo!広告の記号使用における注意点
Yahoo!広告では、以下の記号の使い方は注意が必要です:
- 同じ種別の記号はタイトル・説明文それぞれで1組まで使用可能(句読点、中点、ピリオドは制限なし)
- 括弧記号については()で1つの記号とみなされる
- 同じ種別の記号の連続使用は禁止(ただし、括弧の場合は同じ記号でなければ連続使用も可能)
- ユーザーに不快感を与える文字列(例:orz、DQNなど)
- 意味不明な文字の羅列や不明確な広告文(例:「あああ」「テストテスト」など)
- 記号や文字を装飾的に使用する文章(例:「>かに<」「面白い事間違いなしw」)
- 顔文字(例:(・∀・))
- 機種依存文字(例:㈱、①)
Google広告とYahoo!広告の主な違い
Google広告とYahoo!広告の入稿規定には、いくつかの違いがあります。主な違いを以下の表にまとめました。
項目 | Google広告 | Yahoo!広告 |
---|---|---|
使用できる記号 | セミコロン(;)は使用不可 半角の角括弧([ ])は使用不可 |
セミコロン(;)は使用可能 半角の角括弧([ ])は使用可能 |
計算記号 | + - + - は使用不可 | + - + - は使用可能 |
アットマーク | @ @ は使用不可 | @ @ は使用可能 |
感嘆符(!)の扱い | 見出しでの使用は不可 | 使用可能(ただし過剰使用は不可) |
効果的なリスティング広告を作成するポイント
入稿規定を守りながら、効果的なリスティング広告を作成するためのポイントをご紹介します。
魅力的な広告文を作成する
ユーザーの検索意図に合った広告文を作成することが重要です。以下のポイントに注意しましょう:
- ユーザーのニーズや問題解決につながる内容を含める
- 具体的な数字や実績を示す(「3日以内に発送」など)
- 自社の強みや特徴をアピールする
- キャンペーンや特典があれば明記する
- 明確なCTA(行動喚起)を入れる
記号を効果的に使う
記号は適切に使うことで、ユーザーの目を引くことができます。
- 重要なポイントを強調するために括弧を使う(例:【期間限定】)
- 日付や期限を強調する(例:「5/31まで」)
- 割引率や特典を目立たせる(例:「30%OFF」)
記号はうまく活用すればユーザーの目を引くのに役立ちますが、過剰に使用すると審査に通らない可能性があります。媒体ごとの入稿規定を守り、必要最小限の使用を心がけましょう。
禁止表現を避ける
審査に通らない原因となる禁止表現は避けましょう:
- 根拠のない最上級表現(「日本一」「最高」など)
- 誇大表現(「必ず効果がある」「絶対に」など)
- 他社を誹謗中傷する表現
- 事実と異なる内容
- 医薬品や健康食品の効能効果を謳う表現(薬機法違反)
入稿前のチェックポイント
広告入稿前に、以下のチェックポイントを確認しましょう:
- 文字数制限は守れているか
- 使用している記号は許可されているものか
- 禁止表現は含まれていないか
- 表示URLは適切か
- リンク先ページは広告内容と一致しているか
- 誤字脱字はないか
- 表現は一般的でわかりやすいか
まとめ:入稿規定を守って効果的な広告運用を
リスティング広告の入稿規定は、Google広告とYahoo!広告で細かな違いがあります。それぞれの規定を理解し、適切な広告文を作成することで、審査に通り、効果的な広告運用ができるようになります。
特に記号の使用や禁止表現については、媒体ごとに細かく規定されていますので、入稿前に十分に確認することが大切です。また、入稿規定は更新されることもありますので、定期的に最新情報をチェックするようにしましょう。
効果的な広告運用には、入稿規定を守りながら、ユーザーのニーズに応える魅力的な広告文を作成することが重要です。このバランスを取りながら、継続的に広告を改善していきましょう。
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