【初心者向け】リスティング広告の初期設定を1からステップ解説

リスティング広告の設定を始めたいけれど、どこから手を付ければよいかわからない方も多いのではないでしょうか。リスティング広告は、Google検索やYahoo!検索の結果画面に表示される広告のことで、適切に設定すれば効果的に集客できる強力な手法です。

本記事では、マーケティング初心者の方でも安心して始められるよう、アカウント作成から広告配信開始まで、リスティング広告の設定方法を1からわかりやすく解説します。

リスティング広告とは何か

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告のことです。検索結果の上部や下部に「広告」という表示と共に掲載されます。

リスティング広告の特徴

  • 検索キーワードに応じて広告が表示される
  • クリックされた時のみ費用が発生する(クリック課金制)
  • 予算を自由に設定できる
  • 効果測定がしやすい
  • 即座に広告掲載を開始・停止できる
ポイント

リスティング広告は「能動的に検索している見込み客」にアプローチできるため、コンバージョン率が高いという大きなメリットがあります。一般的なクリック率は3.17%程度と、他の広告手法と比べて高い数値を示しています。

リスティング広告を始める前の準備

実際の設定作業に入る前に、必要な準備を整えましょう。

必要なもの・情報の整理

必要なもの 詳細
Googleアカウント Gmail等のGoogleサービスアカウント
ウェブサイト 広告のリンク先となるページ
支払い方法 クレジットカードまたは銀行振込
会社情報 会社名、住所、電話番号等

目標設定

リスティング広告を効果的に運用するためには、明確な目標設定が重要です。

  1. 目的の明確化:売上向上、問い合わせ増加、資料請求など
  2. 予算設定:月額の広告費用を決める
  3. ターゲット設定:どのような顧客にアプローチしたいか
  4. 成果指標:クリック数、コンバージョン数、費用対効果など

Google広告アカウントの作成手順

Google広告は日本の検索エンジンシェア81.6%を占めるGoogleの広告プラットフォームです。まずはGoogle広告アカウントの作成から始めましょう。

STEP1:Google広告公式サイトにアクセス

  1. Google広告の公式サイト(ads.google.com)にアクセス
  2. 「今すぐ開始」をクリック
  3. エキスパートモードを選択(重要)
  4. 「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選択
注意点

初期設定では「スマートモード」が推奨されますが、詳細な設定ができる「エキスパートモード」を選択することを強く推奨します。スマートモードは自動化が進みすぎて、細かい調整ができません。

STEP2:基本情報の入力

  • ビジネス名(会社名または店舗名)
  • ウェブサイトのURL
  • 所在地(国・地域)
  • タイムゾーンの設定
  • 通貨設定(日本円)

STEP3:支払い情報の設定

広告費の支払い方法を設定します。

支払い方法 特徴
クレジットカード 即座に広告開始可能、自動支払い
デビットカード 銀行口座から直接引き落とし
銀行振込 事前入金方式、法人向け

キャンペーンの作成と設定

アカウント作成後は、実際に広告を配信するためのキャンペーンを作成します。

キャンペーンタイプの選択

リスティング広告では「検索」キャンペーンを選択します。

重要な設定項目

1. キャンペーン名

管理しやすいように、わかりやすい名前を付けましょう。例:「商品名_検索_2024」

2. 地域ターゲティング

  • 全国配信か特定地域かを選択
  • 店舗ビジネスの場合は商圏に合わせて設定
  • ECサイトの場合は全国または配送可能地域

3. 予算設定

1日あたりの予算を設定します。月額予算÷30日で計算しましょう。

予算設定のコツ

初心者の方は、まず少額(1日1,000円〜3,000円程度)からスタートすることをおすすめします。データが蓄積されて効果が確認できてから、徐々に予算を増やしていきましょう。

4. 入札戦略

初心者の方は「クリック数の最大化」または「手動クリック単価」から始めることをおすすめします。

入札戦略 特徴 推奨レベル
クリック数の最大化 予算内でクリック数を最大化 初心者向け
手動クリック単価 キーワード毎に上限単価を設定 初心者向け
コンバージョン数の最大化 コンバージョンを最大化 中級者向け

広告グループとキーワードの設定

広告グループの作成

広告グループは、関連するキーワードと広告をまとめる単位です。テーマが似たキーワードごとにグループ化しましょう。

キーワード選定のポイント

  • 具体的なキーワード:「靴」より「ランニングシューズ」
  • 購入意欲の高いキーワード:「比較」「おすすめ」「購入」等
  • 地域名:「地域名 + サービス名」(ローカルビジネスの場合)
  • 競合他社名:戦略的に設定(注意深く運用)

マッチタイプの理解

マッチタイプ 記号 特徴
完全一致 [キーワード] 指定したキーワードと完全に一致する検索
フレーズ一致 “キーワード” 指定した語句を含む検索
部分一致 キーワード 関連する検索全般(最も広範囲)
初心者向けアドバイス

最初はフレーズ一致から始めることをおすすめします。完全一致は範囲が狭すぎ、部分一致は無関係な検索でも表示される可能性があるためです。

広告文の作成

効果的な広告文を作成するためのポイントを解説します。

広告文の構成要素

  • 見出し1(30文字):最も重要なメッセージ
  • 見出し2(30文字):補足情報や魅力
  • 見出し3(30文字):追加の訴求ポイント
  • 説明文1(90文字):詳細な説明
  • 説明文2(90文字):行動を促すメッセージ

効果的な広告文のポイント

  1. キーワードを含める:検索語句との関連性を高める
  2. 具体的な数字:「30%OFF」「送料無料」など
  3. 行動を促す言葉:「今すぐ」「お得に」「限定」など
  4. 差別化ポイント:他社にはない強みを訴求
  5. 信頼性の要素:「実績No.1」「満足度98%」など

よくある設定ミスと対策

初心者が陥りがちな設定ミスとその対策を紹介します。

代表的な失敗パターン

失敗パターン 問題点 対策
予算設定が低すぎる 十分なデータが取得できない 最低でも1日1,000円以上に設定
キーワードが少なすぎる 表示機会が限られる 1広告グループ15-20個程度設定
除外キーワード未設定 無関係なクリックで予算消化 定期的に検索語句をチェック
地域設定の間違い ターゲット外からのアクセス 事業エリアを正確に設定

設定完了後の運用ポイント

広告配信開始後の重要な運用作業について説明します。

定期的にチェックすべき項目

  • 検索語句レポート:どんな言葉で表示されているか確認
  • 品質スコア:広告の評価を改善
  • 掲載順位:競合との位置関係
  • コンバージョン率:成果の測定
  • クリック単価:予算効率の確認

改善の優先順位

  1. 除外キーワードの追加:無駄クリック削減
  2. 広告文のテスト:A/Bテストで最適化
  3. キーワード追加:成果の良いキーワード拡張
  4. 入札調整:費用対効果の改善
  5. ランディングページ改善:コンバージョン率向上
運用のコツ

リスティング広告は「設定して終わり」ではありません。週に1-2回は必ずデータをチェックし、改善点を見つけて調整することが成功の鍵です。最初の1ヶ月はデータ収集期間と考え、2ヶ月目から本格的な改善を始めましょう。

まとめ

リスティング広告の設定は、最初は複雑に感じるかもしれませんが、一つずつ順序立てて行えば決して難しくありません。本記事で解説した手順に従って設定を行い、継続的な運用改善を心がけることで、きっと良い成果を得られるでしょう。

リスティング広告の設定で最も重要なのは、目標を明確にし、小さく始めて徐々に拡大していくことです。初心者の方は無理をせず、基本的な設定から確実にマスターしていきましょう。

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