リスティング広告の完全一致とは?初心者でも分かる基本解説

リスティング広告の完全一致は、インターネット広告の中でも特に精密なターゲティングが可能なマッチタイプです。指定したキーワードと同じ意味や意図の検索語句にのみ広告を表示する仕組みで、無駄な広告費を抑えながら効果的な集客を実現できます。本記事では、完全一致の基本概念から具体的な設定方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

また次の記事で他のマッチタイプとの比較もしていますので、併せてチェックしてみてください。

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リスティング広告のマッチタイプは、広告の成果を大きく左右する重要な設定です。適切なマッチタイプを選択することで、無駄なクリックを減らし、コンバージョン率を向上させることができます。本記事では、リスティング広告の各マッチタイプ[…]

リスティング広告のマッチタイプとは?それぞれ比較して使い分けを解説

リスティング広告のマッチタイプとは

リスティング広告では、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワード(検索語句)に対して広告を表示します。マッチタイプとは、どのような検索語句に対して広告を表示するかを決める設定のことです。

現在、Google広告では以下の3つのマッチタイプが利用できます:

マッチタイプ 表示条件 拡張範囲 記号
完全一致 登録キーワードと同じ意味・意図の検索 最も狭い [キーワード]
フレーズ一致 登録キーワードと同じ意味を含む検索 中間 “キーワード”
部分一致(インテントマッチ) 登録キーワードに関連する検索 最も広い キーワード(記号なし)

ポイントマッチタイプの優先度は「完全一致 > フレーズ一致 > 部分一致」の順番になっています。同じ検索語句に対して複数のマッチタイプが設定されている場合、より範囲の狭いマッチタイプが優先されます。

完全一致の基本的な仕組み

完全一致は、指定したキーワードと同じ意味または意図の検索語句にのみ広告を表示するマッチタイプです。3つのマッチタイプの中で最も拡張範囲が狭く、精密なターゲティングが可能です。

完全一致が反応する類似パターン

完全一致でも、登録したキーワードと全く同じ文字列でなくても広告が表示される場合があります。以下のような類似パターンが含まれます:

  • 誤字・表記のゆれ:「振り込み」→「振込」
  • 語順の違い:「靴 男性用」→「男性用 靴」
  • 助詞の有無:「男性用の靴」→「男性用靴」
  • 一部語句の省略:「ステレオ用ヘッドセット」→「ステレオ ヘッドセット」
  • 類義語や言い換え:「スイムウェア」→「水着」
  • 同じ検索意図:「無料素材 画像」→「フリー素材 画像」

完全一致のメリット

狙いたいユーザーにピンポイントで訴求できる

完全一致は拡張範囲が最も狭いため、商品やサービスと関連性の高いキーワードを検索したユーザーにのみ広告を表示できます。これにより、購入意欲の高いユーザーに効率的にアプローチすることが可能です。

無駄な広告費を抑えることができる

関連性の低い検索語句に対して広告が表示されるリスクが低いため、無駄なクリックによる広告費の浪費を防ぐことができます。特に予算が限られている場合には、効率的な広告運用が可能です。

特定キーワードの成果を正確に測定できる

完全一致で設定したキーワードは、そのキーワード固有の成果データを正確に取得できます。ブランド名や商品名などの特定キーワードの効果測定に最適です。

完全一致のデメリット

機会損失の可能性がある

拡張範囲が狭いため、重要なキーワードを見落としてしまう可能性があります。ユーザーが様々な表現で検索する中で、予想していなかった検索語句を取りこぼすリスクがあります。

キーワード設定に時間がかかる

効果的な完全一致キーワードを設定するには、ターゲットユーザーの検索行動を詳しく分析し、多くのキーワードパターンを考える必要があります。この作業には相当な時間と労力が必要です。

完全一致が効果的な活用シーン

限られた予算で効率的に運用したい場合

広告予算が少ない場合、無駄なクリックを避けることが重要です。完全一致を使用することで、関連性の高いユーザーにのみ広告を表示し、予算を有効活用できます。

ブランド名や商品名を保護したい場合

自社のブランド名や商品名で検索したユーザーに確実に広告を表示したい場合、完全一致が最適です。競合他社の広告が表示される前に、自社の広告を優先的に表示できます。

特定キーワードの詳細分析が必要な場合

マーケティング戦略を立てる上で、特定のキーワードの検索ボリュームやコンバージョン率を正確に把握したい場合に有効です。

実践的な活用方法完全一致は単独で使用するよりも、フレーズ一致や部分一致と組み合わせて使用することで、より効果的な広告運用が可能になります。まずは部分一致で幅広くキーワードを収集し、成果の良いキーワードを完全一致に移行するという段階的なアプローチがおすすめです。

完全一致の設定方法

Google広告での設定手順

  1. Google広告アカウントにログインし、キャンペーンを選択
  2. 「キーワード」タブから「+」ボタンをクリック
  3. キーワードを追加するキャンペーンと広告グループを選択
  4. 完全一致にしたいキーワードを [キーワード] のように角かっこ([ ])で囲んで入力
  5. 「保存」をクリックして設定完了

Yahoo!広告での設定手順

  1. Yahoo!広告アカウントにログインし、対象キャンペーンを選択
  2. 「キーワード」タブの「+キーワード作成」をクリック
  3. キャンペーンと広告グループを選択
  4. キーワードを入力し、マッチタイプで「完全一致」を選択
  5. 「キーワードを作成」をクリックして設定完了

完全一致を成功させるポイント

継続的な効果測定と改善

完全一致キーワードの成果は定期的に確認し、クリック率やコンバージョン率の低いキーワードは見直しを行いましょう。また、検索語句レポートを活用して新しいキーワードの発見にも努めることが重要です。

他のマッチタイプとの使い分け

完全一致だけでなく、フレーズ一致や部分一致も併用することで、幅広いユーザーへのアプローチが可能になります。各マッチタイプの特性を理解し、目的に応じて使い分けることが成功のカギです。

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まとめ

リスティング広告の完全一致は、精密なターゲティングと効率的な予算運用を実現する重要なマッチタイプです。設定は簡単ですが、効果的に活用するには継続的な分析と改善が必要です。

初心者の方は、まず少数のキーワードから完全一致を試してみて、徐々に規模を拡大していくことをおすすめします。適切に運用することで、広告効果の大幅な改善が期待できるでしょう。

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