リスティング広告の効果測定のやり方やポイント、おすすめツール3選

リスティング広告の効果測定は、広告運用を成功させるために欠かせない重要な作業です。正しい効果測定を行うことで、広告費を無駄にすることなく、より多くの顧客を獲得できるようになります。

この記事では、リスティング広告の効果測定のやり方や重要なポイント、おすすめのツール3選について、マーケティング初心者の方でもわかりやすく解説します。

リスティング広告の効果測定とは?

リスティング広告の効果測定とは、広告がどれだけの成果を生み出しているかを数字で確認する作業のことです。例えば、「1万円の広告費をかけて、何人のお客様が商品を購入してくれたのか」「広告をクリックした人のうち、何%の人が実際に問い合わせをしてくれたのか」といったことを調べます。

効果測定を行わないと、お金をかけている広告が本当に役に立っているのかがわからず、結果として広告費を無駄遣いしてしまう可能性があります。

ポイント

効果測定は「広告の通信簿」のような役割を果たします。テストの点数を見て勉強方法を改善するのと同じように、広告の成果を見て運用方法を改善していくことが大切です。

リスティング広告で必ず確認すべき6つの指標

リスティング広告の効果測定では、以下の6つの指標を必ず確認する必要があります。それぞれの指標について、中学生でもわかるように詳しく説明します。

表示回数(インプレッション)

表示回数は、広告がユーザーの画面に表示された回数のことです。テレビCMでいえば「何回放送されたか」に相当します。表示回数が多いということは、多くの人に広告を見てもらえているということです。

ただし、表示されただけでは売上にはつながりません。重要なのは、表示された広告がどれだけクリックされているかです。

クリック数とクリック率(CTR)

クリック数は、ユーザーが広告をクリックした回数です。クリック率(CTR)は、広告が表示された回数のうち、何%がクリックされたかを示します。

計算式:

CTR(%) = クリック数 ÷ 表示回数 × 100

例えば、広告が1000回表示されて50回クリックされた場合、CTRは5%になります。一般的に、リスティング広告のCTRは1〜3%程度が平均的とされています。

コンバージョン数とコンバージョン率(CVR)

コンバージョンとは、広告の目標となる行動のことです。商品購入、問い合わせ、資料請求など、広告主が望む行動を指します。

  • コンバージョン数:目標の行動を起こした人数
  • コンバージョン率(CVR):クリックした人のうち、目標の行動を起こした人の割合

計算式:

CVR(%) = コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100

クリック単価(CPC)と顧客獲得単価(CPA)

指標名 意味 計算式
クリック単価(CPC) 1回のクリックにかかる費用 広告費 ÷ クリック数
顧客獲得単価(CPA) 1人の顧客を獲得するのにかかる費用 広告費 ÷ コンバージョン数

例えば、10万円の広告費で500回のクリックがあった場合、CPCは200円です。同じ10万円で10件のコンバージョンがあった場合、CPAは1万円になります。

広告費用対効果(ROAS)

ROASは、広告費に対してどれだけの売上を得られたかを示す指標です。投資した広告費が無駄になっていないかを判断するために使います。

計算式:

ROAS(%) = 広告からの売上 ÷ 広告費 × 100

例えば、10万円の広告費で30万円の売上があった場合、ROASは300%です。一般的に、ROASは最低でも200%以上を目指すのが理想的とされています。

効果測定の正しいやり方

効果測定を正しく行うためには、以下の手順に従って進めることが大切です。

ステップ1:目標を明確に設定する

まず最初に、何を目標にするかを明確に決めることが重要です。売上アップなのか、問い合わせ数の増加なのか、ブランド認知度の向上なのかによって、重視すべき指標が変わってきます。

  1. 具体的な数値目標を設定する(例:月間100件の問い合わせ獲得)
  2. 目標達成のために重要な指標を選ぶ
  3. 改善のための予算と期間を決める

ステップ2:データを定期的に収集する

効果測定は一度だけ行うものではありません。最低でも週に1回、理想的には毎日データをチェックすることで、問題を早期に発見し、迅速に改善策を実行できます。

ステップ3:データを分析して課題を見つける

収集したデータから、以下のような課題を見つけ出します:

  • CTRが低い → 広告文に魅力が不足している可能性
  • CVRが低い → ランディングページに問題がある可能性
  • CPAが高い → ターゲット設定や入札戦略を見直す必要

ステップ4:改善策を実行し、効果を検証する

課題が見つかったら、具体的な改善策を実行します。そして、その改善策が本当に効果があったかを、再びデータで確認することが大切です。

注意点

改善策を実行した後は、最低でも1〜2週間はデータを観察してから次の改善に取り組みましょう。短期間で判断すると、正確な効果測定ができません。

リスティング広告効果測定のおすすめツール3選

効果的な効果測定を行うためには、適切なツールを使用することが重要です。ここでは、初心者から上級者まで使えるおすすめのツール3選をご紹介します。

1. アドエビス(AD EBiS)

アドエビスは、日本国内で11,000件以上の導入実績を持つ、広告効果測定の専門ツールです。初心者でも使いやすい画面設計と、高度な分析機能が特徴です。

特徴 Cookie規制に対応した高精度な計測機能
料金 月額5万円から(初期費用無料)
こんな人におすすめ 複数の広告媒体を使っている企業、正確なデータが欲しい方
メリット ・全ての広告媒体を一元管理できる
・サポート体制が充実している
・レポート機能が豊富

2. Google Analytics(GA4)

Google Analyticsは、Googleが無料で提供しているウェブサイト分析ツールです。リスティング広告の効果測定にも活用できます。

特徴 無料で高機能な分析が可能
料金 無料(有料版のGA360もあり)
こんな人におすすめ 初めて効果測定を行う方、コストを抑えたい小規模事業者
メリット ・完全無料で利用可能
・Google広告との連携が簡単
・豊富な学習資料がある

3. Google広告・Yahoo!広告の管理画面

各広告プラットフォームが提供する標準的な管理画面も、基本的な効果測定には十分活用できます。

特徴 各プラットフォーム専用の詳細データを確認可能
料金 無料(広告費とは別)
こんな人におすすめ 一つの広告媒体のみを使用している方、シンプルな分析で十分な方
メリット ・リアルタイムでデータを確認できる
・広告の設定変更がすぐに可能
・追加コストが不要

効果測定で注意すべきポイント

十分なデータが集まってから判断する

最低でも100クリック以上のデータが蓄積されてから、本格的な分析を始めることをおすすめします。データが少ない状態では、正確な判断ができません。

複数の指標を総合的に見る

一つの指標だけで判断するのではなく、複数の指標を組み合わせて総合的に評価することが重要です。例えば、CTRが高くてもCVRが低い場合は、ランディングページに問題がある可能性があります。

定期的な見直しと改善を継続する

効果測定は一度行えば終わりではありません。定期的にデータを確認し、継続的に改善を行うことで、より良い成果を得ることができます。

まとめ

リスティング広告の効果測定は、広告運用を成功させるための重要な作業です。正しい指標の理解と適切なツールの活用により、広告費を無駄にすることなく、効果的な広告運用を実現できます。まずは基本的な指標から始めて、徐々に高度な分析に挑戦していきましょう。

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