リスティング広告の画像表示オプションは、従来のテキストのみの広告に画像を追加することで、視覚的な訴求力を高める重要な機能です。Google広告やYahoo!広告で利用できるこの機能を活用することで、クリック率の向上や広告効果の最大化が期待できます。
本記事では、画像表示オプションの基本的な仕組みから設定方法、効果的な活用テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。
画像表示オプション(画像アセット)とは
画像表示オプション(画像アセット)とは、リスティング広告にテキストと一緒に画像を表示させることができる機能です。従来の広告は見出しと説明文のみで構成されていましたが、この機能を使うことで、商品やサービスの魅力をより視覚的に伝えることができるようになりました。
Google広告では「画像アセット」、Yahoo!広告では「画像アセット」という名称で提供されており、どちらも基本的な仕組みは同じです。2024年4月にはYahoo!広告でもこの機能が正式に導入され、多くの広告主がその効果を実感しています。
画像表示オプションは追加費用なしで利用できる機能です。設定するだけで広告の視認性が大幅に向上するため、積極的に活用することをおすすめします。
画像表示オプションの3つのメリット
1. 広告の視認性が大幅に向上する
テキストのみの広告と比べて、画像付きの広告は検索結果画面で目立ちやすく、ユーザーの注意を引きやすくなります。特に検索順位が2位や3位の場合でも、画像があることで1位の広告よりも目立つ場合があります。
2. サービス内容を瞬時に伝えられる
画像は言葉よりも早く情報を伝えることができます。ユーザーが広告文を詳しく読まなくても、画像を見るだけでどのような商品・サービスなのかを理解してもらえるため、効率的な訴求が可能です。
3. 広告ランクの向上に寄与する
Google広告では、広告表示オプション(アセット)の設定が広告ランクの決定要因の一つとなっています。画像アセットを設定することで、同じ入札単価でもより上位に表示される可能性が高まります。
設定方法:Google広告とYahoo!広告
Google広告での設定手順
- Google広告管理画面にログインします
- 設定したいキャンペーンを選択します
- 左メニューから「アセット」をクリックします
- 「画像」タブを選択し、「+」ボタンをクリックします
- 画像をアップロードまたは選択します
- アスペクト比を確認して保存します
Yahoo!広告での設定手順
- Yahoo!広告管理画面にアクセスします
- 対象のキャンペーンまたは広告グループを選択します
- 左メニューから「広告表示アセット」をクリックします
- 「+広告表示アセット作成」ボタンを押します
- 「画像アセット」を選択します
- 画像をアップロードして設定を完了します
画像アセットを設定するには、アカウント開設から60日以上経過していることや、過去にポリシー違反がないことなどの条件があります。設定前に確認しておきましょう。
画像の規定とサイズ要件
項目 | Google広告 | Yahoo!広告 |
---|---|---|
アスペクト比(必須) | 1:1、1.91:1 | 1:1、1.91:1 |
最小サイズ | 300×300px(1:1) 600×314px(1.91:1) |
300×300px(1:1) 600×314px(1.91:1) |
推奨サイズ | 1,200×1,200px(1:1) 1,200×628px(1.91:1) |
1,200×1,200px(1:1) 1,200×628px(1.91:1) |
ファイル形式 | PNG、JPEG | PNG、JPEG |
登録可能枚数 | 最大20枚 | 最大20枚 |
効果的な画像選びの3つのポイント
1. 商品・サービスが明確に伝わる画像を選ぶ
画像を見ただけで何の広告なのかがわかるような、商品やサービスの特徴を明確に表現した画像を選びましょう。以下のような画像が効果的です:
- 商品を実際に使用している様子
- サービスを受けている場面
- 商品そのものの高品質な写真
- サービス利用後の理想的な状態
2. ターゲットユーザーに合わせた画像を使用する
広告のターゲットとなるユーザー層に響く画像を選ぶことが重要です。例えば、若年層向けのサービスなら明るくカジュアルな画像、ビジネス向けサービスならプロフェッショナルで信頼感のある画像を選びましょう。
3. 複数の画像を設定して最適化を図る
Google広告では4枚以上の画像を設定することが推奨されています。正方形の画像3枚と横長の画像1枚を最低限設定し、様々な表示パターンに対応できるようにしましょう。
審査で注意すべきポイント
画像アセットには審査があり、以下のような画像は承認されない可能性があります:
- テキストオーバーレイ:画像に文字を重ねた加工画像
- 空白が多すぎる画像:画像の大部分が空白になっている画像
- コラージュ画像:複数の画像を組み合わせた画像
- ぼやけた画像:不鮮明で内容が判別できない画像
- 不適切な切り抜き:商品や人物が不自然に切れている画像
審査に通りやすくするためには、高品質で商品・サービスが明確に分かる画像を使用し、過度な加工は避けることが重要です。ブランドロゴのみの画像も審査に通らない場合があります。
効果測定と改善方法
効果測定の2つの方法
1. 画像アセット自体のクリック数を確認
管理画面の「クリックタイプ」から、画像アセットが実際にクリックされた回数を確認できます。これにより、画像の効果を直接測定することができます。
2. 画像アセット表示時の広告全体のクリック率
画像アセットが表示された際の広告全体のクリック率を確認することで、画像がどの程度広告効果に貢献しているかを把握できます。
改善のポイント
- 定期的にクリック率の低い画像を新しい画像に入れ替える
- 季節やキャンペーンに合わせて画像を更新する
- 競合他社の画像と差別化を図る
- A/Bテストを実施して最適な画像を見つける
よくあるトラブルと対処法
設定していない画像が表示される場合
以下の機能がオンになっていると、意図しない画像が表示される場合があります:
- 動的画像:自動で画像を選択して表示する機能
- 自動生成アセット:Googleが自動で作成するアセット
- 住所アセット:Googleビジネスプロフィールの画像を使用する機能
これらの機能をオフにするには、管理画面の「アセット」→「詳細設定」から設定を変更してください。
画像が表示されない場合
画像アセットが表示されない主な原因と対処法:
- 審査中または非承認:審査状況を確認し、必要に応じて画像を変更
- 広告ランクが低い:入札単価の調整や広告文の改善を検討
- 検索クエリとの関連性:より関連性の高い画像に変更
まとめ:画像表示オプションで広告効果を最大化しよう
リスティング広告の画像表示オプションは、追加費用なしで広告の視認性とクリック率を向上させることができる非常に有効な機能です。Google広告やYahoo!広告で提供されているこの機能を活用することで、競合他社との差別化を図り、広告効果を最大化することができます。
設定方法は決して難しくありませんが、効果的な画像選びや審査基準の理解、継続的な改善が重要です。本記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ画像表示オプションを活用して、より効果的なリスティング広告運用を実現してください。
画像表示オプションを設定したら、定期的に効果測定を行い、クリック率の改善につながる画像を見つけていきましょう。また、他の広告表示オプション(サイトリンク、電話番号など)との組み合わせでさらなる効果向上を目指すことも大切です。
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