リスティング広告を使って顕在層にピンポイントでリーチするためのキーワード選定方法と調査手順を解説します。顕在層を正しく理解し、効果的なキーワードを選ぶことで、広告費用を無駄にせず、高い成果を上げることができます。
リスティング広告を活用して潜在層にリーチすることで、将来の顧客獲得につながる大きなチャンスを生み出すことができます。 この記事では、リスティング広告を使って潜在層にアプローチするための効果的な方法とキーワードの調べ方を分か[…]
顕在層とは?その特徴を理解する
顕在層とは、すでに商品やサービスを探していたり、購入意欲が高まっているユーザーのことです。具体的には、商品名やサービス名を直接検索したり、「購入」「申込」「予約」など行動に移す意図が強いキーワードで検索するユーザーたちです。
ポイント顕在層の特徴は、購買意欲が高く、サービスや商品に関する具体的な情報を求めている点です。そのため、広告から購入・申込などのアクションに移りやすいユーザー層と言えます。
顕在層に対するリスティング広告の強みは、ユーザーが能動的に検索したタイミングで広告を表示できる点です。これにより、興味関心が高まったちょうど良いタイミングでアプローチができるのです。
顕在層と準顕在層・潜在層の違い
顕在層を理解するために、準顕在層・潜在層との違いを見てみましょう。
| ユーザー層 | 特徴 | 検索キーワード例 |
|---|---|---|
| 顕在層 | 購入や申込の意思が明確 | 「〇〇サービス 申込」「〇〇商品 購入」「〇〇ホテル 予約」 |
| 準顕在層 | 特定のサービスや商品に関心はあるが、比較検討段階 | 「〇〇サービス おすすめ」「〇〇商品 比較」「〇〇 評判」 |
| 潜在層 | 問題意識はあるが、解決方法が定まっていない | 「肩こり 解消法」「英語 上達 方法」「ダイエット 効果的」 |
リスティング広告では、予算が限られている場合は顕在層を中心に、余裕がある場合は準顕在層も含めて広告配信するのが効果的です。潜在層は費用対効果が低くなりがちなため、予算に余裕がある場合のみ検討しましょう。
効果的なキーワード選定の6ステップ
顕在層にリーチするための効果的なキーワード選定手順を6つのステップで解説します。
Step1. メインキーワードをリストアップする
まずは自社サービスや商品を表す「メインキーワード」をリストアップします。例えば英会話スクールであれば「英会話教室」「英語レッスン」「英語学校」などがメインキーワードになります。
メインキーワードを見つける方法:
- 自社のサービス名や商品名を書き出す
- 競合他社のサイトで使われているキーワードをチェック
- Googleキーワードプランナーで関連キーワードを探す
Googleキーワードプランナーの使い方
- Google広告のアカウントにログインする
- 画面右上の「ツールと設定」をクリック
- 「キーワードプランナー」を選択
- 「新しいキーワードを見つける」をクリック
- 調べたいキーワード(例:「英会話教室」)を入力
- 「結果を表示」をクリックして関連キーワードを確認
Step2. 掛け合わせキーワードを探す
メインキーワードに掛け合わせるサブキーワードを探します。顕在層にリーチするためには、特に以下のような掛け合わせキーワードが重要です:
- 地域名:「英会話教室 新宿」「英会話スクール 大阪」など
- 行動を促す言葉:「英会話教室 申込」「英会話 体験レッスン」など
- 対象者:「英会話 社会人」「英会話 初心者」など
- 料金関連:「英会話 料金」「英会話教室 月謝」など
掛け合わせキーワードを見つけるには、「ラッコキーワード」というツールが便利です。無料で使えて、キーワードに関連する語句を簡単に見つけられます。
また、KARABINER(カラビナ)というツールを使えば、メインキーワードとサブキーワードを一度に掛け合わせることができます。
Step3. 検索ボリュームを調査する
集めたキーワードの検索ボリューム(月間の検索回数)を調べます。検索ボリュームが多すぎるキーワードは競争が激しく広告費が高くなりやすく、少なすぎるとユーザーにリーチできない可能性があります。
Googleキーワードプランナーを使って、リストアップしたキーワードを一括で調査しましょう:
- キーワードプランナーの「新しいキーワードを見つける」を選択
- 掛け合わせたキーワードリストを入れる
- 「開始する」をクリック
- 各キーワードの月間検索ボリュームを確認する
- 「ー」と表示されている(検索ボリュームがほとんどない)キーワードは除外する
Step4. キーワードを顕在層・準顕在層・潜在層に分類する
集めたキーワードをユーザーの購買意欲によって分類します。
顕在層向けキーワードの特徴
- 商品・サービス名+「購入」「申込」「予約」などの行動キーワード
- 商品・サービス名+「料金」「価格」などの具体的な情報を求めるキーワード
- 商品・サービス名+地域名(地域を指定して検索する人は購入意欲が高い傾向がある)
- 商品・サービスの具体的な型番や名称
例えば美容室のケースでは:
| 顕在層 | 準顕在層 | 潜在層 |
|---|---|---|
| 「美容室 新宿 予約」 「美容室 カット料金」 「〇〇美容室 営業時間」 |
「美容室 おすすめ」 「美容室 カットが上手い」 「美容室 人気 東京」 |
「髪 傷み 対策」 「前髪 セット方法」 「トレンド ヘアスタイル」 |
まずは顕在層向けキーワードに予算を集中させ、効果を見ながら準顕在層向けキーワードに広げていくのが効率的です。
Step5. マッチタイプを設定する
選定したキーワードごとにマッチタイプを設定します。マッチタイプとはリスティング広告を表示するための範囲を決める設定です。
| マッチタイプ | 記号 | 特徴 | 例(「英会話 教室」の場合) |
|---|---|---|---|
| インテントマッチ (旧:部分一致) |
記号なし | キーワードに関連した検索クエリ全般に広告表示 | 「英語 勉強方法」 「オンライン 英会話」など |
| フレーズ一致 | ” “ | キーワードを含むフレーズに広告表示 | 「安い 英会話 教室」 「英会話 教室 新宿」など |
| 完全一致 | [ ] | 設定キーワードとほぼ同じ意図の検索に広告表示 | 「英会話 教室」 「教室 英会話」など |
2025年の最新傾向として、インテントマッチ(旧:部分一致)の利用が推奨されています。Google広告のAI機能と組み合わせることで、関連性の高いユーザーに広告を表示できるようになったためです。
ただし、BtoB向けなど専門性の高い業種では、フレーズ一致や完全一致を使って、より厳密に広告を出し分けることも検討しましょう。
効果的なマッチタイプ設定の手順:
- まずはすべてのキーワードを「インテントマッチ」で登録する
- 広告運用を開始し、データを蓄積する
- 成果の良いキーワードは「フレーズ一致」や「完全一致」に切り替えて精度を高める
- 定期的に検索語句レポートをチェックし、関連性の低い検索語句は除外キーワードに追加する
Step6. 除外キーワードを設定する
最後に、広告を表示したくない検索語句を除外キーワードとして設定します。これにより、関連性の低いユーザーへの広告表示を防ぎ、広告予算を効率的に使えます。
除外すべきキーワードの例:
- 「無料」「タダ」など費用がかからない方法を探しているユーザー(サービスが有料の場合)
- 「バイト」「求人」など、サービス利用ではなく就職を探しているユーザー
- 競合他社名(商標の問題を避けるため)
- 「やり方」「方法」など、自分で解決しようとしているユーザー
除外キーワードを設定する際も、完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの3つのマッチタイプがありますが、除外キーワードのマッチタイプは通常のキーワードとは意味が異なるので注意が必要です。
| マッチタイプ | 検索キーワード | 除外キーワード |
|---|---|---|
| インテントマッチ | 関連性のある語句が含まれる | キーワードと同じ語句が含まれる |
| フレーズ一致 | 軸キーワードが含まれる | 同じ語順の語句が含まれる |
| 完全一致 | 同じ意味または検索意図 | 完全に同じ語句・語順 |
初めて除外キーワードを設定する場合は、混乱を避けるため「フレーズ一致」で設定することをおすすめします。
キーワード選定に役立つツール
より効率的にキーワード調査を行うためのツールを紹介します。
1. Googleキーワードプランナー
Google広告の管理画面から利用できる無料ツールです。検索ボリュームやクリック単価の目安、関連キーワードなどを調べることができます。
主な機能:
- キーワードごとの月間検索ボリューム確認
- 競合性や入札単価の確認
- 関連キーワードの提案
- 季節性(検索傾向の変化)の確認
2. ラッコキーワード
無料で使えるキーワード関連語句抽出ツールです。メインキーワードを入力するだけで、関連する語句を一覧で表示してくれます。
使い方:
- ラッコキーワードのサイトにアクセス
- 検索窓にメインキーワードを入力
- 検索ボタンをクリック
- 表示された関連キーワードリストを参考に掛け合わせキーワードを探す
3. Googleサジェスト取得ツール
Googleの検索窓に表示されるサジェスト(予測検索ワード)を収集するツールです。ユーザーが実際に検索しているキーワードの傾向がわかります。
4. KARABINER(カラビナ)
メインキーワードとサブキーワードを自動的に掛け合わせて一覧を作成できるツールです。多数のキーワードを効率良く生成できます。
ポイントツールを活用するだけでなく、実際に検索エンジンで自分が選んだキーワードを検索してみることも大切です。どのような検索結果が表示されるか、競合の広告はどのような訴求をしているかをチェックすることで、キーワード選定の精度を高められます。
広告配信後のキーワード精査方法
リスティング広告を配信したら、定期的にキーワードの効果を検証し、改善していくことが重要です。
検索語句レポートを活用する
Google広告の管理画面にある「検索語句」レポートを確認しましょう。このレポートでは、ユーザーが実際に検索した語句と、その結果を確認できます。
検索語句レポートの確認手順:
- Google広告の管理画面にログイン
- 左側メニューの「分析情報とレポート」から「検索語句」を選択
- 表示された検索語句の一覧を確認
- 「追加済み/除外済み」の列に「なし」と表示されているものが、キーワードとして登録されていない検索語句
このレポートを分析して、以下のような改善を行います:
- 成果の良い検索語句を新しいキーワードとして追加
- 成果の良いキーワードのマッチタイプを「完全一致」に変更し、予算を増やす
- 関連性の低い検索語句を除外キーワードに追加
- クリックはされるがコンバージョンにつながらない検索語句の入札額を下げる
費用対効果が悪いキーワードを見極める
費用対効果が悪いキーワードは、以下のような基準で見極めることができます:
- クリック数が多いのにコンバージョンが少ないキーワード
- コンバージョン単価(CPA)が目標値を大きく上回るキーワード
- 広告費用がかかっているのに、サイト滞在時間が短いキーワード
これらのキーワードは、入札額の引き下げや、場合によっては一時停止や除外を検討しましょう。
データ分析のポイントキーワードの分析には、ある程度のデータ量が必要です。最低でも2週間〜1ヶ月程度のデータを収集してから判断するようにしましょう。特にコンバージョン数が少ない場合は、さらに長い期間の分析が必要です。
リスティング広告を活用して潜在層にリーチすることで、将来の顧客獲得につながる大きなチャンスを生み出すことができます。 この記事では、リスティング広告を使って潜在層にアプローチするための効果的な方法とキーワードの調べ方を分か[…]
顕在層にリーチするためのキーワード選定のまとめ
顕在層にリーチするためのキーワード選定のポイントをまとめます:
- 「商品名+購入・申込」「サービス名+地域名」など、購買意欲が高いユーザーが使うキーワードを選ぶ
- キーワードプランナーなどのツールを活用して、検索ボリュームを確認する
- 初めは「インテントマッチ」で幅広く配信し、データを集める
- 成果の良いキーワードは「完全一致」で絞り込み、効率を高める
- 関連性の低いキーワードは定期的に除外設定する
- 検索語句レポートを定期的にチェックし、新しいキーワードを発見する
顕在層向けのキーワードは競争が激しく、クリック単価が高くなりがちです。しかし、コンバージョン率も高いため、全体的な費用対効果は良くなることが多いです。まずは顕在層向けキーワードでしっかり成果を上げ、余裕があれば準顕在層へと広げていくのが、効率的なリスティング広告運用の基本です。
キーワード選定は一度で終わりではなく、常に検証と改善を繰り返すことで、より効果的な広告運用が実現できます。ぜひ本記事で紹介した手法を参考に、あなたのビジネスに最適なキーワード選定を行ってみてください。
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